サシバは今まで日に一度以上、水田の側のサクラの木からカエルや昆虫を探して狩りをしていました。
ですが、田植えが終わって水田に常に水がある状態で、カエルも主に水の中にいるので狩りが出来なくなったようです。
当然ここ以外にも狩場があるはずで、山を歩いたり、他の地区の休耕田や畑を見て回ったりしたのですが、全然見つかりません。
なので最近はもっぱら飛んでいるのを眺めるにとどまっています。(空抜けは散々撮っているので余程近くであるか、他の鳥やサシバ同士で絡んでいる以外撮らない。)
ですが昨日、久々にそこそこ近くでサシバの面白い絡みが見れました。
風切り羽根に欠損のある若いメスです。
何故若いと分かるかというと、サシバは胸の縞模様が若いうちは縦縞、成長するにつれ横縞に変わります。
この個体はまだ縦縞なので若い個体だと分かります。
この個体は今まで遠くで撮ったことはありますが、なかなか近くに来てくれませんでした。
こんな欠損があって無事に越冬地に行けるのか?疑問になるかと思いますが、もっと大きな欠損がありながら、1000メートル以上の峠を悠々と越えて行く個体を見たことがあるので、大丈夫だと思います。
それにこの辺で夏を過ごす個体は。中央アルプス越えのルートではなく、太平洋側の海沿いのルートで越冬地に向かうと思います。
この個体にチョッカイを掛けている個体がいました。
メスが現れてすぐにこの個体が私から65メートルのこのヒノキに停まりました。
ここは無人の小さな神社の境内で数本のヒノキがあるのですが、メスも停まろうとしていてこのオスが来たから停まるのを止めた様でした。
オスの方はメスの動きを追っています。
まるで若い娘を盗み見るスケベ親父ですね笑
スケベ親父は追い回しますが、メスの方も木々を縫って逃げます。
高速で木々を縫いながら飛ぶのを目の当たりにしましたが、凄いです。
当然カメラのピントがまともに合うはずもないです。
いやぁそれにしてもこのメス美しいですね。
同じスケベ親父として追い掛け回したくなる彼の気持ちよく分かります笑
その後山に入りスケベ親父を振り切ったようでした。
「ちょ~ウゼェ」と思われているのでしょうね笑
スケベ親父もうなだれていました。
良かったら話聞こうか?
どうしてここに居たかというと、山を歩いてここの付近に下りてきた時、4羽のハチクマを見たからです。
身体の大きさから2羽が若い個体、2羽が大人の個体だと思いました。
その時はカメラを持ったいなかったのでその後2度くらい行きましたが、4羽同時には現れていません。
こちらは暗色型のオスです。
以前に暗色型がいるかもと書きましたが、この写真で暗色型で間違いないと確信しました。
結構近いですがそれでも100~200メートル上空です。
こちらは標準型のオスです。
こちらは100メートル以下の山の中腹から出て来てすぐなのでまだ低高度で撮れました。
並ぶと上の個体より一回りぐらい小さいです。
ちなみにパッと見て分かる雌雄の違いは、尾羽の横縞が太いのがオス、細いのがメスです。
しっかりとカメラを準備すると出て来ないってことはよくあります笑
ですがここには他の鳥達もいました。
キセキレイが巣材を運んでいました。
去年近くの駐車場のトイレで営巣していたキセキレイが今年はそこで営巣していないので、今年はキセキレイの繁殖は見例の家と思っていましたが、ここで観察出来そうです。
この植え込みの中に巣作り中です。
見ていると、メスが巣材を運んで巣作りをしているようですが、オスが入ることは無く外で警戒しているようでした。
餌を咥えていますが、これは自分が食べる用です。
午前中に2度コサメビタキが姿を現しました。
大きな目がとても愛らしいです。
先程神社の境内と書きましたが、隣にはお寺があり墓地が隣接しています。
神社はともかく寺や墓地を怖いと感じる人もいるようですが、それは馴染みが無いからでしょうね。
私は、月に一度は墓参りに行くし、寺の行事などにもたまに参加するので、墓地に怖いという印象はありません。
公園墓地などでヨタカなどの撮影をする為に、敷地内の道路に路駐したり、利用者の迷惑など顧みず撮影している野鳥カメラマンの方がよっぽど怖いですね。
コサメビタキは神社の裏山で営巣していそうです。
そしてそこではキビタキの囀りもしているし、よくホトトギスが囀っていて、ウグイスもいるので、托卵されたウグイスの巣があるかもしれません。
ツバメは既に一番子(その年最初の繁殖の雛)が巣立ったようです。
赤丸が雛で、左は成鳥です。
ツバメの場合、繁殖をしたペアを中心に群れで子育てをするので親かどうかは分かりません。
そして、一番子達も二番子の子育てに参加します。
昨日撮影していると、近所の農家の方がやって来ました。
私は公園や、道端で撮影中は近くを通る近所の方には挨拶をするようにしています。
特にここは神社と墓地へ入り口の道端で、集落の人間でない者がカメラを持ってウロウロしていたら気味悪いし警戒すると思うのでなおさらです。
その方は以前、風景や祭りなどの写真を撮っていたらしく、2時間弱話し込んでしまいました笑
帰りにはご自分で撮った写真で作ったポストカードと、畑で栽培しているホースラディッシュまでいただきました。
最近では、山を歩いていても挨拶も交わさない人が結構多くてモヤモヤするのですが、やはり趣味人口が増えると色々な人がいるのでかつての当たり前は当たり前ではなくなってしまいますね。
少し前に「山ガール」などと話題になって、スケベジジィとしては胸を躍らせたのですが、そんなもんは幻想でした笑
標高数十メートルの名もない里山に綺麗で色っぽい山ガールなど来る訳もなく、山ガールがいるのは有名な観光地の山だけです笑
この日ハチクマが出なかったら、林道の鳥探しに専念しようと思っていたんですが、低い所に出てきたのでまた来ようと思います。
ゴイサギやササゴイも気になるし、あぁ忙しい忙しい笑
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