うちからクルマで1時間ちょいの関東で2位の大きさの沼に行ってきました。
ここは主に農業用水として利用されているらしく、冬には水が減って干潟状になる場所があるので、シギチドリ類が越冬に来るので、秋以降はたまに行きます。
以前は春夏にもよく行っていたのですが、2020年頃から鳥達の繁殖期には、サンコウチョウやサシバなどが気になりあまり行っていませんでした。
よく行っていた頃は渡り鳥のコアジサシが近くで営巣していたらしく、夏中いて、春先にはオスがメスへの求愛給餌、7月中旬頃には雛への給餌が見れました。
ですが、4~5年ほど前から春先と越冬地へ向かう前の9月頃しか見れなくなっていたので、繁殖地が無くなって場所を変えたのだと思っていました。
今年、知人から夏の間もいるよと聞き行ってみました。
この日は20羽弱の個体がいました。
私が野鳥撮影を始めた頃、コアジサシの営巣地は主に海岸沿いにあって、毎日ここまでエサを獲りに来るんだと言ってる人がいましたが、そうですか?
毎日往復80数キロエサ獲りにここまで?海にも魚いるのに?ろくに飛べそうにない雛もいるが?ここまで来なくても海の側に川もあるだろ笑
言っていたのは大勢仲間引きつれた野鳥カメラマンですが笑
去年はゴイサギの繁殖地で1度だけ見掛けてビックリしましたが、やはり美しい鳥です。
日本で繁殖しているコアジサシたちは、近い所ではマレーシア、遠いとオーストラリアやニュージーラン辺りで越冬すると言われています。
主に魚を食料にしていて、飛びながらこんな風に水面を観察しながら飛び魚の動きを見極め、水に飛び込んで魚を捕えます。
近くに飛び込んでくれたので、いい画が撮れました。
狩りは失敗のようですが笑
こちらは多分、今年生まれの若です。
成鳥と比べて頭の黒いところが真っ黒になりきっていません。
既に自分で狩りをしていました。
若造の割にはなかなか上手いじゃないか笑
成鳥の狩りはこんなサイズを獲りますが笑
コアジサシは国際自然保護連合から、軽度懸念(LC)の指定を受けています。
環境省のレッドリストでも、絶滅危惧II類 (VU)の指定をされてますね。
レッドリストのカテゴリーは数年ごとに変わりますが、絶滅が危惧されていることは間違いありません。
コアジサシは営巣地が河原や砂浜などの裸地(簡単に言うと植物などが無い地べた)で、ということは隠れる場所がないので、四つ足獣や爬虫類、猛禽類などに襲われやすいですよね。
そもそもホモサピエンスが、裸地を手つかずで放っておくわけありません。
河原なら運動場やゴルフ場、遊歩道、公園などに、砂浜なら海水浴場やイベント会場に。この時期は書き入れ時です。
野鳥の繁殖などに構っている場合ではありません。
前回の人を利用して勢力拡げている鳥達は真逆ですね。
対応できない種が絶滅していくのは仕方ないとの声もありますが、保全、改善するすべがあるのならすべきだと思います。
個人的に人以外の生物に対して(保護)という言葉は使いたくありません。上から物言ってるイメージがあるので。
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