前回のスズメの巣を見に行きました。
前回は林道を歩いた後、昼前の数十分でしたが、今回は早朝からです。
まずこちら、その後山に入るというスケジュールにしました。
巣の周りには既に親鳥と見分けがつかないほどの大きさの若鳥がいます。
スズメの場合、成鳥は嘴が黒、孵化後は黄色で、数カ月かけて先端から徐々に黒くなります。
この若は根元に黄色が残っているので今年生まれ、生後2~3カ月でしょう。
こちらの若はくちばしの先端まで黄色いので、生後1か月以内、巣立って間もないのではないかと思います。
こちらは成鳥。
嘴が真っ黒ですね。
改めて数時間巣の方も観察してみましたが、この日の時点では雛がいる巣はないようです。
前回はエサを運んでいる親鳥がいたのですが、今回はいませんでした。
付近には先程のような嘴の全部が黄色の若が数羽いて、前回巣にいたのその子達なのかもしれません。
この日は散歩をしていた近所の方に話が聞けて、この巣はやはりイワツバメの巣のようでした。
毎年春に来て子作りしているようです。
別の場所の毎年観察しているイワツバメは、雛の巣立ち後1カ月以内に営巣地から離れていたので、ここもイワツバメがいなくなった後スズメが利用するのでは?と思います。
ということは、3月下旬からイワツバメが営巣、繁殖(別の場所でスズメ1番子繁殖)→イワツバメ雛巣立ち、ここから離れる→空いたイワツバメの巣でスズメ2番子繁殖。というながれでしょうか。
スズメはイワツバメの繁殖が終わるのを待って1番子の繁殖って可能性もありますが・・・
その辺含め、来年観察したいと思います。
この日もいくつかの巣に出入りしている成鳥がいて、巣材を運んだりしていますが、主材である泥を運んでいる個体がいないし、新たに泥を付けたような跡(乾いていない泥)もないので、根本的な修復は出来ないようです。
前回あったが今回無くなっている巣が2~3カ所ありました。
種としての勢力を拡げることが出来た種は、それなりに理由があるのですね。
エサや営巣場所にこだわりがなく、人を上手く利用し、環境や状況の変化に対応できる。
カラスやハト、ムクドリなどもこれに当てはまりそうです。
この日は親離れしたであろう若たちが目立ちました。
わたし個人的に親離れする前は雛、親離れしているようなら若と呼ぶようにしています。
完全に個人的にです。
キセキレイの若。
首のあたりの羽根が薄いようですが、生後初めての換羽が始まっているのかもしれません。
今年生まれの鳥たちは、留鳥や漂鳥は冬の気温に耐えられる羽根に、渡り鳥は長距離飛行が出来る羽根に換羽します。
カワセミの若。
カワセミの雌雄は下側嘴の色(メスは赤、オスは黒)で見分けるのですが、この段階ではまだ雌雄は分かりません。
この個体、嘴の下に赤いところがありますが、若いうちはみんな根元が赤いのです。
メスは広がっていき、オスは小さくなっていきます。
それと巣立った時点で基本的なカワセミカラーですが、全体的に黒っぽいです。鮮やかさに欠けます。
それとこの写真では分かりませんが、成鳥の脚は赤っぽいのですが、若いうちはやはり黒が目立ちます。
林道の入り口付近ではキツネノカミソリが見頃でした。
山に入るとヤマガラの若が。
自分でエサを獲っています。
エゴノキの実でしょうか?
ヤマガラといえばエゴノキの実ですからね笑
コゲラの親子が。
下が親鳥、上が私の個人的な定義で言うと雛です笑
エサを貰っていましたし、親鳥と同じように枝や幹をつついてはいますが、真剣にエサを探すつつき方ではない気がしました。
(私は特別な訓練を受けているので、コゲラが真剣にエサを探すつつき方が分かります笑)
キビタキの若。
分かりにくいですが、自分で獲った小さなクモを食べています。
キビタキのメス親鳥。
何度もエサを運んでくるのですが、先程の若は親鳥が呼んでも近くに来ません。
自分でエサも獲れるし干渉されたくないのでしょうか笑
心なしかママは寂しそうです笑
他にヒヨドリの若もいたのですが、いい写真が撮れませんでした。
成鳥ですがイカルが近くに来てくれました。
イカルは基本留鳥ですが、繁殖は山地で行うし、東北以北の個体は漂鳥なので、私の住む地域ではほぼ冬にしか見れません。
なので、鳥見を始めたころに野鳥カメラマンに渡り鳥だと教わり、しばらく渡り鳥だと思っていました。
冬によく一緒にいる渡り鳥のシメと見た目が似ていたので(色は全く知違いますが。)信じ込んでいました笑(シメとイカルにはちょっとややこしい事情がありますが、後ほど説明します。)
留鳥は決まった地域からほぼ動かない、漂鳥は季節によって、高地↔低地または北↔南へ移動する、渡り鳥はネットや鳥類の本などでは、「食糧、環境、繁殖などの事情に応じて定期的に長い距離を移動する鳥」とありますが、いやいや曖昧過ぎるでしょ笑
なので個人的には「食糧、環境、繁殖などの事情に応じて定期的に別の気候帯に移動する鳥」と思っています。
飛ぶ距離云々より何種類かの気候帯で生活できるということの方が、大変なことだと思うし、いい得ていると思うんですよね。
で、シメとイカルのややこしい事情ですが、シメには東北以北で繁殖し関東以南で越冬する漂鳥と、大陸から越冬しに来る渡り鳥がいて、イカルの場合は留鳥と、東北以北で繁殖し関東以南で越冬する漂鳥がいます。
ホントややこしい笑
ですがよく調べもしないで経験浅い人に適当なこと言わないでほしいです笑
イカルは冬に枯葉の中で見ることが多いのですが、緑の中で見るイカルは新鮮で何倍も美しく見えますね。
7月も中旬になると殆どの鳥達の繁殖が終わり、鳥見の難易度が上がります。
縄張り主張、メスを呼ぶため、雛に何かを伝えるなどの為にしていた囀りをしなくなるからです。
囀る理由がなくなれば囀りませんし、連れ合いや雛の為のエサを獲るために危険を冒して行動する必要もなくなります。
葉や下草が生い茂った中で小さな鳥達を目だけで探すのは至難の業です。
7月のはじめからやけに肩が痛く、2週間ほどタイガーバームを塗って様子見ていたのですが痛みが引かないので病院に行ったら、「肩関節周囲炎」と診断されました。
簡単に言うと五十肩ですね笑
なので暑いですし、老体なので無理して身体こわしてもいけないのでクーラーの効いた室内でビールを飲みながら夏を過ごしたいと思います笑
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