カワセミ夫妻は相変わらず巣穴掘りに勤しんでいます。
そろそろ夏鳥も現れ始め、他の鳥の繁殖も始まる頃ですが、ここのメスの抱卵が始まるまでは他の鳥には目もくれず、こちらに張り付きたいと思います。
今までガッツリカワセミの繁殖を観察したことが無いので、ネットでいろいろ調べようと思いググったのですが、専門家や研究者のレポートみたいなのがほとんど無く、(書籍なら多少あるが出版が古い)唯一見つけたのが、国立科学博物館自然教育園の2008年の繁殖観察記録です。
これは大変詳しく客観的に書かれていて重宝しています。
詳しい素人や野鳥カメラマンのブログなどの観察記録は沢山あるのだが、私も多分にそうなのですが、主観的な意見や個人的な見解が入っているので頭の片隅に置いておくぐらいで参考にはしないです。
最近、求愛給餌は日に何度も行います。
お魚どうぞ。
オスは求愛給餌後このポーズ。
この個体に限らず、オスは求愛給餌後にこの「ドヤッ!」ってポーズをとることが多いです。
もちろん交尾も行っています。
しかし、この場所でするのがお好きなようで、遠い上に枯れ茎が被るし、このアングル以外だと被りが酷いのでいい写真が撮れません。
ある日、別のオスが夫妻の縄張りに侵入してきました。
この個体はここのオスより少し大きく、なかなか良い身体をしています。
去年は別のメスが侵入してきて、メス同士の戦いがありました。
個人的にここのオスを「草食系イケメン」(笑)と呼んでいてメスに対して消極的だけどメスを守れるのかな?と思っていて、心配になりましたが・・・・・
しばらく警戒の囀りで威嚇し合った後、草食系イケメンがいきなり飛び掛かりました。
カワセミ同士の喧嘩といえば、まずはお辞儀のような仕草をして牽制し合うと思っていたので、心構えが出来ておらずびっくりしました。
上になっているのが草食系イケメンです。
体格差があるので先制攻撃を仕掛けたか?
去年のメス同士ですが、奥の個体がおじぎをしています。
この時はこれを数回繰り返した後に追いかけっこが始まりました。
2羽とも水に入りながらのバトルです。
右が草食系イケメンです。
数分バトルをしていましたが、彼の迫力に押されたのか侵入者は逃げていきました。
その後もたまに現れますが、この時の記憶があるからか、威嚇の囀りや追いかけっこだけで去っていきます。
う~んやるじゃないか草食系イケメン。
葉っぱのゴミを嘴に付けながら奮闘した夫に妻も「見直したわよ♡」と寄り添います。笑
侵入者が現れた頃から、メスは別の巣穴を掘りはじめました。
外敵に対するダミーでしょうか?
以前ヤマセミの巣作りを観察していた時に、いくつものダミーや試し掘りの巣穴を見ているので違和感はありません。
そして最近巣穴の方に変化が。
頭から巣穴の入りバックして出てきていたのが、頭から入り頭から出てくるようになりました。
カワセミの巣穴は入り口から数十センチは身体が通るぐらいの幅で、その奥に産卵室と呼ばれる広い空間を作ります。
中でUターンできるスペースが出来たということは巣穴の完成が間近ということです。
なのでオスの狩りにも気合が入ります。
大物ゲット!!
早速メスの待つ木へ。
なかなかのサイズの魚にメスも大喜びです。
早く頂戴。早く頂戴。
大きな魚にメスはご満悦。そしてオスは「ドヤッ!」ポーズ。笑
こちらの巣穴も国立科学博物館自然教育園の巣穴も前年に使った巣穴のリフォームで、観察記録でも巣穴掘りは4週間程みたいなので、こちらの巣穴もそろそろですね。
さあ次は産卵、抱卵です。期待しましょう。
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