前回の後2度ほどカワガラスとミソサザイのポイントに行き、観察、撮影してきました。
カワガラスの雛は親離れしたようで見当たりませんでした。
ほとんどの鳥は雛がある程度育つと、親の判断で雛は強制的に親の縄張りを追い出されます。
そして親鳥は次の繁殖の準備に入ります。
ここの番の巣は人口の滝の裏側の割れ目を利用しています。
滝の流れなど物ともせずに飛び込んで行きます。
幅10メートル、高さ7、8メートルぐらいでしょうか。
時には身体の1/3程もありそうな枯葉を咥えて、滝に飛び込みます。
私が知ったのが3年前でそれ以前からここのカワガラスの繁殖は有名だったようなので、10年以上代々使われているようです。
すこし調べたら、ここの繁殖の2012年のブログを見つけたました。
繁殖期の巣周辺の観察や撮影には賛否あって、頭ごなしに繁殖の撮影するな、SNSに載せるなという人もいますが、私はここのように、カメラマンがいようが、登山者がいようが、何年も繁殖している場所では良いのでは?と思っています。
巣を何十人もで囲んで撮影したりするのは言語道断ですが。
ここでも私は10人以上カメラマンがいるときは通り過ぎます。
毎年、鳥達のいろいろな営みを撮影させていただいているので、少しは気を使いましょうと思います。
この画像のカワガラス、実は少し浮いています。
着地の瞬間なのです。山桜の花びらと苔が綺麗だったので撮ろうとしているところに、カワガラスの囀りが聞こえたので、ここに止まることを祈ってシャッター切ったら止まってくれたのです。
正確に言うと止まったのではなく、ここでジャンプして飛び去ったのでホントにラッキーでした。
そして次にミソッチことミソサザイのポイントへ。
こちらはカワガラスのポイントにいたミソサザイ。
7時から10時過ぎまで一人で観察、撮影出来ました。
私は鳥の行動などを観察して、なぜその行動をとったのか?その行為をする意味は?と考え、それらの考察を元に行動を予測するのが好きです。
こちらの予想どうりに動いてくれた時は、勝った気がします。笑
相変わらず綺麗な囀りを聞かせてくれます。
ミソサザイも何度か観察して、前回の投稿に誤りがあることに気付きました。
求愛ダンスだと思っていた行動は、どうやらライバルのオスへの威嚇で、巣材を運んでいた個体は巣作り中のオスだったようです。
この個体が前回の場所に全く寄り付かなくなりましたし、その付近にいた個体もいなくなりました。
まだまだ修行が足りませんね。
そしてここら辺りを縄張りとしている個体は、せっせと巣作りです。
巣材運び中は地鳴きが多いようです。
ミソサザイの地鳴きはウグイスの地鳴きに似ています。
巣材を運び込むので巣はすぐに見つけられます。
ただしここがミソサザイの繁殖地だというのも有名で、毎年付近の2本の沢の何処かで繁殖します。
なので、最後まで観察するかは微妙です。
沢に掛かった木の橋の上で囀り。
何故か割れ目に飛び込む。
そして巣に入りました。飛んだ方が早いのに何度かここを通っていましたが何の為?
巣の場所をカモフラージュするため?
ちょうど山桜の花びらの近くに来ました。
ミソッチの小ささが分かると思います。
花びら6枚分ぐらいでしょうか。
いなくなったなぁと思っていたら、不意に目の前に現れました。
オートでピントが合わなかったので4m以内です。もちろんトリミングなしです。
私のレンズは、マニュアルでピントが合う最短距離が3,8メートルなのですが、じつはこの写真、キッチリとピントが合っていません。最短撮影距離を超えているのです。
野鳥は向こうから近寄ってきた時には、慌てず騒がずいればたいていスルーしてくれます。
この時も数枚撮った後1歩下がるか迷いましたが、こんな距離でミソサザイを見れる機会などめったにないので、多少ピントが甘くなっても動きませんでした。
これは上がりましたねぇ~。
ミソサザイは渓流が似合いますね。
昼近くになり、カメラマンが4人になった頃から、巣材運びや縄張り宣言の囀りはしますが、こちらを気にする素振りを見せ始めました。
約5時間一人でさんざん観察と撮影をさせてもらったので、私は引きあげることにしました。
このポイントは登山道だし、木を運び出すトロッコが設置してあって、林業従事者が良く出入りします。
なのでミソサザイも人は見なれていると思いますが、繁殖時期は神経質になるでしょうから気を付けたいと思います。
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