3月の巣穴掘りから観察を続けて、昨日(12日)遂に雛たちが巣立ったのを確認しました。
ここのカワセミをほぼほぼ一緒に観察していた方といろいろ検討した結果、11日の朝(早朝4時過ぎから5時頃までの巣立ちが70%という研究結果がある)巣立ちだと思います。
ふたりで喜びを分かち合いました。笑
実は最初巣立ちは14、5日だと思っていて(初めて餌を持って巣穴に入ったと思われる日から25日)、カワセミの生態として巣立ち前に雛への3日間給餌回数を減らし、4日目に巣立ちというのがあるのですが、先週の金曜日(7日)に明らかに給餌回数が減っていて「これは!」と思ったのですが、それにしては早いなぁ・・・と。
そうすると巣立ちは10日か?とかいろいろ考えたり、検討するのが楽しいのです。
巣立ってみてその疑問は解けました。
雛は4羽でした。
多いと7羽、だいたい5、6羽が多いと思うので雛の数が少ない分。巣立ちまでの期間が早かったのではないかと思います。
いや~ホントに無事に巣立ってくれてよかった。
メッチャかわいい。
雛の特徴は、羽根色はほぼ成鳥と同じなのですが、全体に鮮やかさが無く、ところどころ黒っぽいというか、こげ茶っぽいというかそんな色が混ざっています。
そして、頭頂部のごま塩模様が目立ちます。
そして、成鳥は鮮やかなオレンジ色をしている脚が黒っぽいです。
羽根色は個体差がありますが、脚を見れば成鳥か今年生まれの若かの判断が付きやすいです。
今までは巣穴への餌運びで大忙しだった親は、巣立ったからといってひと休みという訳に行きません。さらに忙しく餌を運びます。
1羽にあげようとしていると他の子も寄ってきます。
「あっいいなぁ・・・」
ここの兄弟で恐らく一番小さい個体。
嘴内に収まりきらないような獲物をもらいました。
身体を作るために頑張って飲み込みます。
獲物が大きかったので、数分掛けて飲み込んでました。
食欲旺盛な子供たちに餌を運ぶのは大変だね。
そういえば今回からカメラが新しくなり、最近は動画を撮ることが増えました。
たまにオスメス同時に運んでくることも。
「あれ?ママ手ぶら?」
と文句言われてるママ。笑
パパの真似してみた。下が雛。
この子は結構大きい個体。
右手の方にキジバトが来たら、このポーズ。
いっちょ前に威嚇してます。多分キジバトの方は屁とも思ってないでしょうが。笑
愛らしすぎる・・・(*´Д`)ハァハァ
親は水浴びを兼ねて飛び込み方を披露します。
それを真似て雛たちも飛び込みます。(赤丸が雛)
たまに親が飛ぶのに付いて飛ぶことも。
今は全てが勉強ですね。
家族が並んでいる写真を撮りたかったのですが、当然そんなリクエストに応えてくれはずもなく、唯一家族6羽が一枚に収まっているのがこの写真です。
写真としては最悪ですが・・・笑
赤丸が雛たち、青丸の飛んでいるのがママ、とまっているのがパパです。
4兄弟のパパ。
水への飛び込み回数が増えたことや、狭い巣穴への出入りで羽根のあちこちが擦り切れて、疲労のせいか羽根の色も鮮やかさが無くなってきています。
ママもお疲れのようです。
親離れまでガンバレ!!
・・・・・っていうか、君達交尾してたよね?
巣穴の補修もしてるよね?
完全に2番子いく気だよね?
・・・・・若いっていいね・・・笑
ともあれ無事に巣立ちまで観察出来て本当に良かった。
ここまで1種をガッツリ観察できたのは初めてで、本当に楽しかったです。
可能なら現場に寝泊まりして、終日観察したかったですが。笑
節目節目の日にちや、気付いたことをメモしているので、次でちゃんとまとめようと思います。
現場で色々と意見交換、検討をしてくれたSさんありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
今回カワセミ観察するにあたって私が参考にしたのは、主に日本のカワセミ研究の第一人者、矢野亮(やの まこと)先生の書物と、国立科学博物館付属自然教育園で矢野先生が20年間行ったカワセミの繁殖観察の記録、それと、札幌旭丘高校生物部のカワセミの生態研究の記録です。
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