カワセミまとめ

去年、カワセミの繁殖の観察を途中でやめてしまって物凄く後悔したので、今年はガッツリ観察しました。

昨日7時間ほど観察した結果、1羽の雛を残して3羽の雛は親鳥の縄張りを追われて出ていったようです。

残っている雛も自分で狩りをしていますので全ての雛が親離れ出来たようです。


2021.03.04

去年の感じからそろそろ巣作りが始まったいるかな?と様子を見に行ったら、やはり始めてました。

(カワセミは、オスメス交代で巣穴を掘り進めます。去年の場所と近いなと思って去年の巣穴写真と比べたら周りの地形は少し変わっているが同じ場所だと判明。この時は再利用なら完成が早いのでは?と予想していた。)


2021.03.09


巣穴付近での求愛給餌に続いて交尾を確認。

(この日以降求愛給餌は頻繁に行うようになり、同時に巣穴掘りもどんどん進めている。途中雌雄共に巣穴にあまり行かなくなる。巣穴掘りはかなり重労働なので、休息日のようなものを設けているようだ。去年はそんな時期に婚姻解消したと勝手に思って観察をやめてしまった。)


2021.03.16


カップルの縄張りに別オス侵入。

(ここのオスより少し大きいオスが侵入してきましたが、オスがきちんと撃退。どちらの写真も右側がここのオス。この後も何度か来ますが侵入者は一度やられて懲りているのかバトルになったのはこの時だけでした。去年、同じようにメスの侵入者があった時はメスが対応していました。メスにはメス、オスにはオスが対応するものなのか?今年はメスの侵入者がいなかったので検証しようがありませんでした。そしてこの頃から、今まで頭から巣穴に侵入し、お尻から出てきていたのが、頭から出てくるようになりました。つまり、奥の方に卵を産み、孵化した雛が過ごすスペースが出来たので中でUターンして出てきているということです。巣も完成間近。そろそろ産卵か?)


2021.03.22


目に見えてメスがあまり動かない。ほぼほぼオスが給餌してあげている。そして頻繁に交尾している。

(この頃メスがお気に入りの枝や場所で動かないことが多くなり、給餌はオスが運んでくるようになりました。体内に卵があると動きにくいのか?たまにメスが巣に入ると5分~7分ほど出てこない。1週間弱はそんな状態が続きました。産卵しているのでは?と予想はしていました。早いのではと予想していた巣穴完成は結局3週間掛かりました。通常どうり?)


2021.03.29

雌雄の抱卵交代を確認。

(カワセミは巣穴掘りから雛の親離れまで雌雄が協力して2羽で行います。当然抱卵もです。夜はほぼほぼメス、日中はオスメスが交代で抱卵します。数十秒での交代なら巣穴掘りかもしれませんが、60分~90分ともなると抱卵交代でしょう。交代して外に出た個体は水浴びをします。オスメス共にお気に入りの水浴びポイントがあるようです。孵化は4月3週目末か4週目初めと予想。この日まで他のフィールドに行かずここに張り付いていましたが、抱卵が始まると求愛給餌も交尾もしなくなるし、巣外にいても身体を休めていることが多いので他のフィールドにも行けるようになりました。笑)


2021.04.20

孵化確認。

(分かり難い写真ですが、オスが魚を咥えたまま巣に入っていきます。ということは雛が孵ったということです。多分巣の近くに行けば雛の囀りが聞こえるのではないでしょうか。雛が孵化してすぐは羽根も生えそろってなくて、体温調節もうまくできないので、引き続き1週間程は抱卵中のようにオスメス交代で雛を温めます。抱雛(ほうすう)といいます。この時期、交代時にはだいたい餌を持って巣に入っていきました。外に残っているパートナーが運ぶことも。初めのうちは狩りをして魚が大きいと自分で食べていましたが、そのうち双眼鏡で見ていても分る大きさの魚も運んでいくように。ゴールデンウィーク明けの次の週が巣立ちと予想。)


2021.05.12



巣立ち確認。

(雛は4羽でした。無事に巣立ってくれました。残念ながら親子の集合は撮れませんでした。)

(巣立ちの日が12日となってますが、これは私がハッキリと雛を確認した日で、恐らく最初の巣立ちは10日です。というのは上の写真は10日に撮ったものですが、雌雄での求愛給餌だと思っていたのです。よく求愛給餌をしていた枝だし、求愛給餌の時のメスのクレクレ囀りも聞こえていたし、巣穴への魚運びもしていたからです。ですが、後によく一緒に観察していたSさんと検討した結果これは雛だったとの結論に達しました。クレクレ囀りは雛が発したものでした。11日は私は行けなかったのですが、この日にSさんが雛を確認しています。11日には巣穴への給餌をしなくなっています。つまり10日に1羽ないし2羽が巣立ち、11日に残りが巣立った。ということだろうと思います。)


2021.05.25

全雛の親離れ確認。

(仕事他で1週間振りになってしまった。先週観察した時は、雛たちの行動範囲が広がり、水への飛び込みをしたり、親のまねをして葉や草で獲物を叩きつける練習をしたり、そして雛への給餌回数も減っていました。そして親たちは交尾をしたり巣穴の整備らしきことをしていたので、2番子を期待していたのですが、その兆候はなくなっていました。Sさんによると2~3日前から雛が親に追い掛けまわされて、1羽だけ残っているとのこと。去年も1羽だけ雛がいたので、ここらあたりの餌の量でで3羽のカワセミは賄えるようです。)



(ここに留まれた雛も自分で狩りをしていました。私は基本、自然のすることに口も手も出さないようにしています。例えば雛が他の生物に襲われたり、誤って巣から落ちたとしても助けることはないでしょう。野鳥や野生生物を擬人化して行動を予想するのも嫌いです。ですが、3月初旬から約3か月観察してきたので、雛が一人前に成長したのを目の当たりにすると感慨深いものがあります。)




3ヵ月もの間楽しい時間を過ごさせてくれたカワセミ家族には感謝の気持ちしかありません。









zio's 探鳥とモノ作り

レザークラフト中心に、ハンドメイドが好きで、鳥メインで他に花、昆虫の写真を撮るのが好きです

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