過去に何度か繁殖し餌場としていたポイントを、今年来ている個体達はお気に召さないらしい。
上流の湖が去年から引き続き耐震工事を行っている影響か?
たしかに去年の春先、工事開始当初は水を浄化せずに流していたこともあり、濁っていたし臭いもしていました。
サンコウチョウは主に飛んでいるトンボなどの昆虫が主食なので、水やその近辺が汚染されていると昆虫が少なくなり、サンコウチョウも寄り付かなくなります。
しかし、その水は農業用水としても使われていて、下流の農家さんからの要請で夏前には解決していました。
サンコウチョウの営巣には間に合わなかったので、去年はポイントから離れた場所に営巣したのですが、今年は見た目には綺麗だし、臭いもありません。
今年はこのポイント近辺で営巣してくれかなと期待していたのですが、残念です。
こちらは去年写真ですが、今年は労せずこんな写真が撮れると思っていたのに・・・・・・
何が気に入らないのかはサンコウチョウのみぞ知るなんですが・・・・・
ポイント付近で、営巣はともかく、給餌もしていないので、エサとなる、飛ぶ虫たちが少ないのでは思います。
ただし、キビタキ、ヒヨドリ、ガビチョウは来ているし、キビタキは恐らく近くで営巣もしているようなので、わけが分かりません。
キビタキのオス。
キビタキのメス。鳥に多いメスは地味パターン。
というわけで、サンコウチョウの捜索を開始しました。
本当は捜索などせず、楽に撮りたいのですよ(ニヤニヤ)
山の中など歩き回りたくはないのですよ(ワクワク)
鳥を撮りに行ってるのに、クルマからカメラ下ろさず過ごすなど本望ではないのですよ(ドキドキ)
約2日間囀りや、サンコウチョウが好みそうな場所を捜索しました。
去年もやっているので、だいたい見当は付きます。
この辺の山はせいぜい20メートル程なので高さ自体は大したことありませんが、林業が盛んではないらしく、人が歩いた後がないですし、山自体はかなり急勾配なので、頼りになるのは電力会社の送電塔整備の為の道だけです。
しかもそれを外れると、猟銃を使った猟区や、アライグマ、イノシシ、シカ用のワナが仕掛けてある場所があるので、下手に歩き回るのは危険です。
去年捜索した辺りや、今年囀りが聞こえている辺りから、何ヶ所か候補地をピックアップして捜索します。
1カ所に最低でも2時間ぐらいいないと、来るか来ないか分からないのであまり広い範囲は移動できません。
何ヶ所かの営巣及び餌場の候補地のうち、一番怪しいなぁと思っていた場所は1度めは2時間来ませんでしたが、2日目の昼過ぎに現れました。
餌を食べては囀り、餌を食べては囀りです。
1人なので、あまりこちらを気にしないようです。
かなり近くにも来てくれます。
ここらのサンコウチョウは人を見慣れているので、サンコウチョウの方からやって来た時に、急に動いたり大きな音や声を出さなければ、結構近くに来てくれるのです。
どうやら今の所は餌場として何時間おきに来るようです。
写真は撮れていませんが、メスの姿も確認しました。
この場所はスギやヒノキなど針葉樹とコナラやホオノキなどの広葉樹、そしてシダ類、低い草木が入り混じっている場所で、飛ぶ虫は多いようです。
そして何より涸れ沢がある谷から多数木が生えているので、目線近くの角度で観察できるという人間からするととても理想的な場所です。
ひとつ懸念があるのは、仮に営巣が始まったとしたら、巣近くで頻繁に囀るようになるので他の野鳥カメラマンに見つかる可能性が高いという所。
去年私が見つけた巣は、簡単に入れる場所じゃなかったので大丈夫でしたが、ここは容易にカメラ担いで入ってこれるし、木までの距離が近いので、野鳥カメラマンが集まってワイワイやられたら放棄しかねません。
お前もそんな野鳥カメラマンの一人だろと言われたら反論できませんが・・・
ともあれ今年こそ巣立ちまで観察したいものです。
オマケ
コゲラの雛への給餌。
初めて見ました。これは興奮しました。
2羽のコゲラがずっと一緒に行動していて、すぐに親子だと分かりカメラで追っていました。
少し距離はありましたが、この雛の愛らしさといったらもう・・・・・
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