今年も見つけました。

前回見つけた餌場なんですが、サンコウチョウがその正面の山に飛んで行くと暫く囀っていて、そのうち聞こえなくなるということが度々あったので、その山に入るルートを探してみた。

一番近いルートには害獣向けの罠が仕掛けてあるとの看板があって入るのが少し怖い。

その奥の少し迂回して入れそうな場所にも「罠注意」の看板が。

私としては餌場の向こうの山が一番怪しいと思っているので、これはいよいよ何とか行かねばと思い、YouTubeで猟師さんや罠製造メーカーのチャンネルで罠について調べました。

主に、誤って掛かってしまった時の外し方です。あとは、構造と仕掛け方、どんな場所に仕掛けるかなどです。


この日、朝餌場で撮影して昼前から山に入ろうと餌場で撮影していると、顔見知りの地元の鳥好きの農家の方がやって来て、「先週末からいつものポイントで営巣はじめたぞ。今朝見たら完成してた。」と教えてくれました。

土曜に仲間に連絡しまくってるのがいたらしく、既に10人ぐらいいるとのことなので、いくら人に慣れているとはいえ、巣が出来て早々から人間に囲まれては悪い影響があるといけないので、ここでの撮影に集中することにしました。


いよいよ昼前に山に入ることにしました。

約20分程掛けて山を登っていくと、太めの広葉樹(クスノキ?)とコナラが何本かあり、休んでいるとカケスの羽根が沢山落ちていました。

カケスのこの部分の羽根です。

飛ぶのに大事な大きな風切り羽根が何枚も落ちているので、恐らくオオタカかハヤブサなどの猛禽類に狩られたのでしょう。

その時頭の上、近い所でサンコウチョウの地鳴きが聞こえました。

羽根を拾っている片膝ついた姿勢で見上げると・・・・・

5メートルほど上の枝にオスが。

この時はコンデジのカメラしか持っていなくて実際写真は撮っていませんが、こんなイメージです。

見回すと近くにメスもいます。

そのうちに地鳴きしながら追いかけっこが始まり、しかもハイスピードのではなく、オスメス共に尾羽を広げ、左右にブルブル震わしながら、メスの地鳴きに誘われるように、地鳴きしながらオスが近づき、メスが逃げる、離れたらメスが誘うように地鳴きするの繰り返し。

交尾しようよ。の合図のようです。

明らかにイチャつてますね。

サンコウチョウとの距離が近いので、動けなくなりました。笑

その後交尾をして2羽とも何処かへ行ってしまいました。

サンコウチョウの交尾を初めて見たので大興奮です。

この時は巣は見つかりませんでしたが、この辺りは結構いい線かもしれません。

帰りにいつものポイントの小川を挟んだ反対から見てみると、14時過ぎで7~8人いました。


次の日、6時にいつものポイントの遊歩道に行って巣を探してみると、すぐに見つかりました。

太めの枝に作っているのでなかなか良さげ。

メスがたまに来て最終的なチェックと手直しをしている模様。

オスはというと愛の巣が出来てこれから子作りという時期なので、縄張りアピールと別オスへの警戒に余念がない。

嘴は青色、口の中は緑色。

縄張りへの侵入者に対して、冠羽を立て、尾羽を広げて威嚇する。

たまに番になっていないオスが現れる。

巣を撮っていたら、バトル中のオスが横切りました。

7時過ぎまで1人で撮影していましたが、交尾もしました。

この時も葉が被る場所で、一瞬だったので撮影出来ませんでした。

こちらのペアの交尾しようよは地鳴きではなく、いつもの「ホイホイホイ」という囀りです。メスがあの囀りしてるの初めて聞きました。


ここはサンコウチョウの繁殖では有名で、毎年沢山のカメラマンがやってくる。

遊歩道にはベンチが用意されていて、過去のサンコウチョウの写真が飾ってあるのだが、今回の巣は何とその目の前。

サービス良すぎです。笑

何十人もで取り囲んで営巣放棄しないといいのだが・・・


8時過ぎに山に入るために一度クルマに戻り探索装備にして、現地で会った鳥友さんも行きたいとのことだったので、2人で探索に向かいました。

こちらの鳥友さんは山に明るい方なので心強いです。

15~20分登って、昨日のイチャイチャエリアに着くと間もなく、メスがやってきました。

私たちの頭上6~7メートル付近で食事中のようです。

(この写真はあとでメインのカメラで撮ったものですが)

暫く近距離で飛び回った後、視界から見えなくなったので、そちらの方をコンデジの最大ズームで探していると・・・・・

30メートルほど先のホオノキに巣を発見。(コンデジなので画質悪!)

昨日は全く分からなかったのに意外とあっさり見付りました。

あらら・・・笑

昨日は交尾をしていたのでまだ抱卵中ではなく、昨日若しくは今日の早朝に最後の卵を産み。今日からから抱卵に入ったのではないでしょうか?


しばらくそのまま観察していましたが、メインのカメラで撮りたくなり、2人で山を下りました。

私は山は素人なのでこの急こう配をもう一度上ることに躊躇いがありましたが・・・笑

案の定戻る時は2度休憩させてもらいました。笑

着いてからしばらく動けませんでした。

基礎体力維持の筋トレとたまのフィットネスバイクだけではダメですね・・・・・

有名ポイントのカップルと違いこちらは既に抱卵中のようです。

巣の方は枝を十字にして使っているからか、多少の風ではそんなに揺れません。

去年観察した巣は、枝から垂れ下がってるツタに作っていたので巣に戻るたびにユラユラしていましたが、飛び付いても安定しています、

先日まで観察していたカワセミ同様、サンコウチョウも抱卵から親離れまで雌雄協力して子育てします。

話は逸れますが私は「イクメン」という言葉が嫌いで、親なんだから育児するの当たり前だろ思うのですが。

抱卵交代をして出てきたオス。

45~60分程で交代しているようです。

こちらを気にして警戒しているようならもっと離れるかしようと思っていましたが、何度も近くに来て羽繕いしたり、虫を捕食したり。

抱卵交代も何度かしたのでこの距離での観察は大丈夫のようです。

このメスは抱卵中あまり周りを気にせずドッシリ構えている印象です。

逆にオスは常にキョロキョロとあたりを見回して警戒しています。

雌雄の差か、個体の性格かは分かりませんが。

そんなメスもこの時は冠羽を立てて威嚇していました。

巣のすぐそばまでヒヨドリが来たのです。

眼を三角にして冠羽立てて臨戦態勢です。

たまに中の卵を確認するように巣の中に頭を入れるのですが、これは卵を回転させて黄身が偏って殻と接触するのを防ぐ為みたいです。




何と今年は2カ所の巣を観察できます。

まさにパラダイス。アメ~ジング!!です。

どちらの巣も無事に巣立ちますように。

人間のせいでの失敗はあってはならないので、慎重に観察したいと思います。



zio's 探鳥とモノ作り

レザークラフト中心に、ハンドメイドが好きで、鳥メインで他に花、昆虫の写真を撮るのが好きです

0コメント

  • 1000 / 1000