私が発見したサンコウチョウ夫妻の巣(上の巣と呼ぶことにしました)は順調です。
有名ポイントの巣(下の巣と呼ぶことにしました)の夫妻も抱卵期に入りました。
ただ、朝の2時間程観察した時は、オスの方の抱卵時間が短く、メスが戻って来ていなくても巣から出て、メスが来るまで20分程無人の状態が続いていました。心配になります。
この日の帰りに気付いたのですが、山に入ってすぐに罠が仕掛けてありました。
何度か跨いで通っていたようです。
ワイヤーとバネが見えますが、「くくり罠」という罠です。
どういう所に仕掛けてあるかとか事前に調べていたので、自然と跨いでいたようです。
しかし、私が歩いたせいで罠を隠していた枯葉などが動いてしまっていたようなので、隠しておきました。
自分が掛かってしまった場合もセットの仕方が分かるので、戻そうと思っています。
上の巣のカップルは、45~60分で交代していますし、どちらかが近くに来ないと数十分単位で離れることはありません。
見れば見るほど綺麗なカップ型の巣です。
私は鳥が何処かに飛び付く写真が好きなのですが、オスメス供に巣の奥側から戻ることが多くて、飛び付きの写真がいまいち。
とまった後はこちらに顔が向くのでいい感じなのですが。
サンコウチョウの撮影はだいたい下から見上げての撮影が多いのですが、ここだと巣の位置が自分がいる所の目線なので、巣から出た後の撮影もあまり見上げないで撮影出来ます。(距離21メートル)
なので今回初めて目の廻りと嘴だけじゃなく、脚も若干青いということに気付きました。
見上げだとなかなか脚が写りません。
オスも抱卵に入ってから囀りが少なくなりました。
特に巣のそばでは地鳴きはしますが、ほとんど囀りません。
ただ、この日、15時過ぎにメスと交代して巣を出た時は、縄張りであろうと思われる巣の周辺で数十分移動しながら囀っていたので、日に一度ぐらいは縄張り主張の囀りを行うようです。
ホントにここのポイントはあまり見上げにならないので、いい写真が撮れます。
何度か抱卵を観察して順調そうなので、これから孵化までは入山を少なくしようと思います。
下の巣はこれから間違いなく連日カメラマンに囲まれるのは間違いないので、せめて知らていない方は繁殖を成功させてほしいですから。
上手く繁殖できれば来年も来てくれます。
ちなみに・・・・・
上の巣のポイントの付近ではキビタキもよく囀っています。
こちらもあまり見上げずに撮影出来ます。
恐らく近くで営巣しているのではないかと思います。
先日は座っていた私の顔のそばをかすめ、飛び去りました。
シュッという音が聞こえて、頬に風を感じました。
鳥達からすると私は存在感が薄いようです。笑
まぁそれが探鳥と撮影にはプラスでしょうけど・・・
山の中でキビタキの囀りを聞きながらサンコウチョウの巣を観察するなんて、贅沢なことです。
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