毎年の恒例行事のツツドリを撮りに行きました。
ツツドリはカッコウやホトトギスの仲間で、夏に日本で繁殖し、今月末ごろから南に越冬しに行きます。
大きさはキジバトぐらいで、飛び姿も似ています。
鳥は繁殖地がホームなので日本の鳥です。
カッコウの仲間ということで托卵し、子育ては他の鳥任せです。
関東ですと主にセンダイムシクイという、やはり夏に日本で繁殖する鳥に托卵します。
こちらがセンダイムシクイでウグイスほどの大きさなので、ツツドリの雛が育ってくると、巣立ち前にはセンダイムシクイの倍近くになります。
疑問に思わないのでしょうか?笑
大きく育ったと喜んでいるかもしれません。笑
今までは毎年神奈川のポイントに行っていたのですが、そこには何度かジュウイチという、やはりカッコウ科の少し希少性の高い鳥が飛来していて、カメラマンが多いのです。
カメラマンが多い場所は自由に動けないので好きではないのです。
今年は初めての場所ですがあまり人がいないので気に入ってます。
実はこの場所、はじめはツツドリ目的ではなく、近くにある広大な田んぼを歩き廻ってサギ、シギ、チドリ類を探すことが目的でした。
桜並木があるのはグーグルマップで分かっていましたが、規模が小さかったのでツツドリがいるとは思ってませんでした。
初日に河川敷の駐車場にクルマを停めて朝食を摂っていると桜並木沿いに土手を歩いているカメラマンがいたので、この時期桜並木というとカッコウ科の鳥なのでピンときました。
ツツドリは低山や深い森などで繁殖して、越冬地に旅立つ前のこの時期に、サクラなどにいる所謂ケムシやイモムシなどを狙って里の方に下りてきます。
最初に行った日はまだ下りてきて間もなかったようで、まだ警戒心が強く、近づけませんでした。
ただでさえサクラは小枝が多いので撮影に苦労するのですが、その上近づけないので顔や目に枝や葉が被らずに撮れれば御の字です。
ただ、1週間もすれば・・・
写真撮ってるオッサン達は鳥よりも動きは遅いし、飛べないので「たいしたことねーな」とばれるので、だんだんと近くで撮れるようになります。笑
ツツドリにとっては、カラスの方がよっぽど脅威でしょう。
矢印のところにチョウかガの幼虫がいます。
ツツドリを観察していると、とまっていて目視で葉の裏などの餌を見つけて移動しているので、この時は幼虫がいるのは分かっているはずです。
すぐに捕食の体勢に。
満足気ですね。ドヤ顔に見えます。
食事風景は動画でも撮りました。
いいとこで食べてくれました。
ツツドリにはいこれまで紹介したグレーっぽい「青色型」以外に茶色っぽい「赤色型」もいます。
青型は全てオスですが、メスの少数が赤型になります。
私は今まで何ヶ所かツツドリのポイントに行きましたが、何処でも1羽はいるので4~5羽中1羽という感じでしょうか。
ツツドリは飛び姿も美しいです。
こうしてみるとハトに似ていますね。
数千キロを年に2回移動するし、イモムシなどの良質なタンパク質を摂っているので、公園などでパンを貰っているハトよりも大分スリムな感じですが。笑
偶然に枝や葉の間に収まりました。
最新のカメラですと秒間20枚とかシャッターが切れるので、これぐらいは撮れるでしょうが、私のは10枚なので切り始めるタイミングによってはこうは写らなかったでしょう。
こういうことがあるから止められません。
この時は顔見知りの方と二人だったので、目一杯近づいてみました。
5~6上の枝で数分動かずにいました。
この日は久々に30度超えていたので、暑さで嘴は開いていることが多く、動くのがだるかったのかもしれません。
いるのは飛べもしないオッサンだし。笑
帰る間際にツツドリの羽根を拾いました。
落ちてから結構経っているらしく少し傷んでいましたが、洗ってドライヤーをかけたら復活しました。
サンコウチョウの時のカケスの羽根もそうですが、見つけると鳥からのプレゼントだと思っていた戴て帰ります。
ツツドリを待つ間はチョウたちが遊んでくれます。
ツマグロヒョウモン(左)とヒョウモンチョウ(右)。
モンキチョウ。
チョウはノビルの花が好きなようですね。
人間的にはニラの様な匂いがきつすぎますが。笑
でも以前八王子にすんでいた頃は春先にノビルの球根をお浸しにして食べてたなぁ。
ここには赤色型1羽含め3~4羽が食事に来るようなのですが、この個体は頭がゴマ塩模様なので今年生まれの若だと思います。
夏鳥は繁殖しに来ているので、若がいるということは繁殖に成功したということで、来年もこの付近に来てくれる可能性が高いということ。
この先気候変動がどうなるか分かりませんが、鳥やその他の動植物達が繁殖できる環境は残していきたいです。
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