去年コミミズクを撮影した葦原に、鳥達を探しに行きました。一番の目当てはベニマシコです。
去年、コミミズクのポイントに行く途中でベニマシコを見掛けてはいて、ベニマシコの好きなアキニレという木があるのも見ていたので、まぁいるだろうなとは思っていました。
先日行った林道はベニマシコの個体数が少ないのか、林道まで出てくる個体が少ないのか分かりませんが、多くなかったです。
現地に着くとやはりアキニレの木は沢山の実を付けていました。
同じくベニマシコの好きなセイタカワダチソウもありますが、こちらはほとんど食べ終えたようです。葦原に隠れながら食べられるのでこちらを先に食べていたのでしょう。
この白い葉のような物で種を挟み込んでます。
生八つ橋を想像すると分かり易かもしれません、八つ橋で言う餡が種ですね。
日の出を待って撮影の準備を終えると小鳥の群れがやってきました。
お馴染みのカワラヒワの群れでした。
カワラヒワもアキニレが大好きです。
まだ2月だというのに遠くでキジの母衣打ち(ほろうち)が聞こえてきました。キジが繁殖期に行う縄張り主張とメスへのアピール行動です。
3月になると普通に聞けますが2月に聞いたのは初めてかもしれません。
そういえばよく見ると囀ってはいませんが、ウグイスも藪から出てきています。
それにモズもペアで行動していました。右がオス、左がメスです。モズがペアで行動しているのを見るのも初めてです。初めてずくしの日です。
追いかけっこのような感じで飛び回ってました。繁殖ディスプレーでしょうか?
カワラヒワの群れから少し遅れてベニマシコの群れもやって来ました。
後で分かったことですが、10羽程の群れのようです。
鮮やかな紅色のオスです。
こちらはメス。
地味ですが紅色の化粧が無い分、愛らし表情がよく見えます。
こちらもメスのように見えますが、オスの若です。
恐らく去年の春生まれで初めて渡りを経験したものと思われます。
胸と、嘴の付け根がやや赤み掛かっている所がメスと違う所です。
夢中になって食べています。
今まで何度かご紹介した林道は、野鳥撮影のメッカで休日などはサイクリング、トレッキングなどの人もいて、鳥達も人を見慣れています。
河川敷などにいるベニマシコもある程度人を見ていると思うのですが、ベニマシコに限らずここの野鳥達は人を見ることはあまりありません。
なので冬の公園などで簡単に近くで撮れるツグミやシジュウカラなども警戒心が強く、撮影が難しいです。
葦原の中に身を潜めたりしながら鳥との距離を詰めて行き、接近限界点を探ります。
「これ旨いよ。」「こっちも美味しいわよ。」でしょうか?笑
そうこうするうちに風が強くなって来て、関係あるか分かりませんが・・・・・
6羽のベニマシコが目の前に集まってました。笑
いやいや、こんなこと初めてですよ。ほんとに初めてずくしの日です。
写真では穏やかにアキニレを楽しんでいるように見えますが、実際は・・・・・
こんな感じです。笑
私も寒さに震え、耐えながらの撮影でした。
ベニマシコ、カワラヒワとは別に、
アトリの群れもアキニレを食べに来ていました。
数はあまり多くはなさそうですが。
ベニマシコもカワラヒワもアトリ科の鳥なので食性が似ているのかもしれません。
私はアトリ科の鳥が大好きなので3種も揃うなんて大興奮です。
カワラヒワとベニマシコの2ショット。これにアトリが入って入れば・・・
川が近いのでミサゴが。
ミサゴは主に魚を食べるので近くを通過しても小鳥たちはあまり気にしません。
去年居たコミミズクは今年はいないようです。
今日いたから明日もいる、去年来たから今年も来る・・・とは限らないのが鳥見の面白さですね。
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