連休前にもう一度と思い、ミソサザイの山に行きました。
この山、標高はそれ程でもないけど、ほぼ沢沿いを登っていくので植物や野鳥が豊富だし、ゴルジュ(狭く切り立った岩壁に挟まれた谷)も有りちょっとした沢登り気分も味わえ、変化に富んだコースなので、平日でも数十人が登っているようです。
連休中はさぞ沢山の登山者が訪れることでしょう。
私は山頂まで行ったことがないですが、いずれ行ってみたいと思います。
ミソッチは相変わらずの綺麗な囀り。
この巣などは周りは枯れたコケで覆われていて、内側にまだ枯れていないコケが見えるので、オスが作った巣を順調にメスが仕上げている証だと思います。
ここは画になるロケーションが多い。
登山者の話では、2019年の台風19号の時の流木などが多いそうだ。
よく行くダム湖沿いの林道で完全に復旧するまで2年弱かかっていたなぁ。重機が入れる林道でそれだから人力で片づけるしかない登山道じゃ何もできないか・・・
しかしそのお陰で野鳥や昆虫、魚などが隠れたり巣を作ったり産卵する場所が増えたのではないかと思う。
今回もミソサザイの巣の近くでイワナを見掛けました。ここなら天然物ですよね?
たぶんこの辺りは禁漁でしょうが、釣り人はざわつく?
前回、この山では狩りしていないとか書いたのですが、登山道を外れて歩いていて、
散弾銃の薬莢を見つけました。
基本拾って帰るものですが、排莢すると数十センチから1メートルぐらい飛んでしまうこともあるから猟場付近の林道や登山道ではたまに見かけます。
それにしては猟に関する看板が無いなぁと付近を探してみたら、
ありました。しかも登山道入ってすぐに。
普通もっと目立つ看板があるものだけど、これもボロボロだし先程の薬莢も錆びついていたので、過去にはやっていたけど今はやっていないのかも。
今回、山に入ろうとクルマで準備している時からオオルリが囀っていて、ミソッチよりそちらが気になってしまいました。
どの巣でもオスが絶賛巣作り中か、メスが巣の仕上げ中。
今回はオオルリに集中しようと山に入りました。
歩いていて、オオルリの他に、ホトトギス(トッキョキョカキョク)とアオバト(ア~オォア~オォ)の囀りが聞こえました。ただしこの2種は登山道の無い隣の山からでした。
あと登山道のある沢の支流の沢からコマドリのような囀りも。
ただクロツグミという鳥は囀りの種類が多くて、コマドリと似たような囀りすることがあるから何とも言えません。
登山道を歩いていると早速オオルリが姿を見せてくれました。
いい場所にとまってますが、距離がありピントが合っていません。
レンズは近年の「小型軽量高画質」なんですが、カメラの方は10年前発売の「小型軽量低性能」です。
なので暗くて遠くて被写体が小さいと、ピントが合ってくれません。
マニュアルでピント合わせしようにも、使用者が老眼でファインダー内がよく見えてないというカメラ以上のポンコツぶりなので無理なのです。笑
歩いていると別の個体が。
今度は枝に隠れてしまっています。
狭い登山道の場所だったので自由に動けませんでした。
やっといい所で撮れました。
写真は明るさ補正しているので明るく見えますが、この日午前中は曇りで感度を上げているので、粒子の粗い写真になってしまいました。カメラが低性能なので・・・笑
ミソッチ観察中に近くにオオルリのメスが。
オスと違って体色はほぼ茶色。鳥類に多いオスが見た目も囀りも綺麗という種です。
メスはほとんど囀りません。この時も「チャッチャッ」とい地鳴きが聞こえなければ気付かなかったでしょう。
それにしてもこのエリア、オオルリが沢山います。
もしかすると繁殖地なのではないでしょうか。
昼近くになり登山道を下っている時も、地鳴きや、渡って来てすぐによくする囀りが聞こえています。
もうすぐ登山道から出そうという場所で、比較的近くで囀りが聞こえたのでしゃがんで待っていると、近づいてきました。
しゃがんで動きをゆっくりにするだけで野鳥の警戒心は下がるのでお勧めです。
野球帽などでなく、ぐるりとつばの付いた帽子やフードを被るのもおすすめです。私の経験上、鳥が警戒してるのはもちろん大きな音、そして「人の形」だと思うからです。
さぁ彼との駆け引きの始まりです。笑
しゃがんだまま距離を詰めたり、反対側に移動したり。
暫くすると登山道に近い枝に来てくれました。
う~ん近いのはいいがどうしても見上げる形になってしまうので、写真としてはイマイチです。
ここまでで20分程たっていて、このオッサンたいしたことねーなと思ってくれたのか、彼の下を立ってゆっくり移動しても大丈夫になりました。
30分程粘ってやっといいのを撮らせてくれました。彼も移動していますが、大きくは動かずこのエリアは縄張りだよとアピールしています。
最初よりは大分低い枝ですがまだ見上げ状態です。
登山者が現れなかったのがラッキーでした。
遠くに2羽別のオオルリがいるようで人の耳でもかすかに囀りが聞こえていたので、彼はここから離れたくないのか、結構長い時間このエリアに留まっていました。
人というのは欲深いもので、同じぐらいの高さで撮りたいとの欲望が・・・笑
ゆっくり時間を掛けて急斜面を登ります。
7メートル程の高さを彼から遠い所から登り始め、ゆっくり15分ぐらい掛けて彼がいる場所まで戻りました。
違う枝に移動していましたが囀っているのですぐに見つけられました。
ここならほぼ彼と同じ高さです。距離は10メートル程。
不安定な場所で足場が狭くつま先立ちしているので、ブレてますね。笑
写真は目に光が入ってなかなかですが、動画はピントも甘いし「囀り1」の方がいいですね。
結局1時間近くオッサンに付き合ってくれました。
ここはホントに楽しいです。
最近、ちょっと向かいの山が気になります。
かなり切り立った山で登山道が無いのですが、林業か狩猟者用の道が無いか探しみよう。
送電線の鉄塔があれば東電用の道が必ずあるのですが鉄塔無いし。
多分、カケス、アオバト、ホトトギス辺りが繁殖してそうな気がします。
そろそろサンコウチョウもやってくるだろうし、楽しい季節になってきました。
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