ヨシゴイという鳥は一般的にはあまり馴染みがないかもしれませんが、カイツブリ同様鳥好きにとってはお馴染みの夏鳥です。
大きさはキジバトぐらいでしょうか。
夏に日本で繁殖し、冬になるとフィリピン他東南アジア各所で越冬します。
この沼にも毎年繁殖に来ます。
沼の中央付近にある葦の島に巣を作り、付近の田畑や沼のハス原で狩りをします。
餌となるのは小さな魚や、両生類、甲殻類、昆虫などです。
今年は、何故かハスの生育が芳しくないようで、例年の半分以下の生育状況です。
まぁお陰でハスの間に隠れてしまっていた例年と比べて、ヨシゴイの観察撮影が容易なので助かりますが。
こんな風にハスの茎につかまり、獲物を物色します。
葦原や田んぼなどで葦や草に擬態して狩りをするので、忍者の異名が付きました。
そして目一杯頸を伸ばし獲物を狩ります。
おっ、なかなかいいサイズの獲物を獲りましたね。
餌場では歩いて移動することが多く、一時間近く歩き廻って狩りをすることもあります。
人慣れもしてきているようで、沼を周回している道路のそばまで来ます。
ググっと頸を伸ばして・・・
小魚をゲット。
ハスが少ないお陰で去年は苦労していた近距離での撮影も楽々です。
なので道路際は平日でも、カメラマンが群がっています。
私は朝の人がいない時だけそこにいて、違う場所に移動しました。
何時間そこにいても同じような写真しか撮れませんから。
それに飛ぶ姿だったり、狩りの瞬間だったり、鳥の躍動感ある姿が好きなのです。
こんな瞬間がピントがドンピシャで撮れると思わずガッツポーズしたくなります。
数十分に一度、ハス原にや、その先の田んぼに飛来するので、楽しくて仕方ありません。
去年はハスの花がらみの飛翔写真が沢山撮れたのですが、今年は花が少ないので難しいです。
私がクルマを停めている駐車場の側を飛ぶことも。
矢印の黒い車が私のです。
糞落とすなよ~。笑
この2羽は一緒に行動していて、多分つがいです。
左のお腹の縞模様が目立つのがメスで、右がオスです。
一緒にハス原や田んぼで狩りをして一緒に葦原に戻ります。
このペアが一緒に行動しているということは、産卵前か、途中かです。
ヨシゴイは雌雄交代で抱卵するので。
私のすぐ脇を通過していった個体が大きなハスの葉にとまろうとしました。
流石に無理だろと見ていたら・・・
本人は乗れたような顔してますが、下の茎や浮いてる葉で支えられてるだけですから、乗れてません。笑
先程の個体と言い、この個体も私のかなり近い場所を飛んでいます。
なめられているのか、存在感が薄いのか。笑
この個体など望遠レンズのピントが合うギリギリの距離でした。
羽ばたく羽音が聞こえたぐらいです。
鳥になめられて脅威と思われないことと、存在感の薄さは野鳥撮影には強力な武器になります。笑
去年ははじめてこちらで雛を見ることが出来たので、今年も見せてくれたら嬉しいですね。
0コメント