前回の遠征が消化不良だったので、25日、26日にもう一度行ってきました。
今度は松本市内に宿を取り、万全の体勢です。
今回の台風は前回と違い、教科書通りの動きをしてくれたので天気の予測をしやすく、助かりました。
23日に台風が中部関東地方に最接近して、24日の午後には影響が無くなっていました。
例年ですと、雨の日や台風後の翌々日に飛来数が増えるので、2日行けばどちらかの日に多数飛来するのが見れるだろうと思ってました。
予想天気図を見ても大陸性の高気圧が太平洋まで張り出していて、前線も南に下がっていたので、山の天気と言えど大きく崩れることはないだろうと思いました。
結果から言いますと2日間で約3000羽のタカ達が通過したみたいです。
ここに来ようと思っている人達はみんな同じ考えですし、シルバーウィーク最終日の日曜だったので人も多かったですが。笑
写真右の斜面はほとんど移っていないですし、左側にも沢山に人がいます。
320人程いたそうです。
多少雲が出ていましたが天気も良く最高のコンデションでした。
7時過ぎに松本滞在組が飛び始めました。
タカの数が多かったということは、撮った枚数も多かったということなので(笑)今回は、集団で飛んでいるものや、山が入っている写真を中心に載せようとと思います。
3羽ともハチクマだと思います。
森の中からどんどん現れてきます。
こちらはハチクマとサシバが混在しています。
十数羽がタカ柱を作り上昇していきます。
私は今回で5回目なのですが、山をバックにしたタカ柱は初めて見ました。
ただ、超望遠で撮っていて、山バックだと距離が空抜けより近くなるので、数羽しか写りません。
こんな感じや、
こういう感じは毎年見ていましたが、数羽で谷間を飛ぶ姿は格別でした。
山肌を飛ぶ姿はホントに美しかったです。
ハチクマのオスです。
PCやスマホでこの写真を見ると、比較的近かったので、赤く光る眼の色まで分かります。
ハチクマのオスの眼は光の加減で赤く見えることがあります。
こちらはサシバ。
こちらもサシバで、猛禽類の場合飛んでいる姿を下から撮る、腹打ちという写真は一般的ですが、飛んでる背中側を撮る、背打ちの写真は、自分が猛禽類より高い所にいるか、若しくは近い高度にいて彼らが旋回した時に撮るかです。
ここではどちらの場合もあるので、背打ちを容易に撮ることが出来ます。
一つ前の写真とこの写真は旋回中です。
その前のハチクマはほぼ同高度、目線です。
恐らくハチクマ。
羽根の先端の、風切り羽根どころか、中心部の雨覆いの辺りまで欠損している個体。
無事に越冬地まで行けると良いのですが・・・・・
もはや種を同定出来ませんが、好きな写真です。
右下に見えるのが松本市内です。
タカ見広場から45キロ、1時間ちょっと掛かります。
左の鉄塔がある山の向こうには梓湖があります。
タカ見広場から梓湖から右上に伸びている川の方向を見ている形になります。
ハチクマ。
鉄塔がある山が1000メートル級、タカ見広場が1600メートル程です。
このハチクマが飛んでいる山は数百メートルです。
今回もう一つ初めての出来事がありました。
若いサシバが、なんと100メートルほど先のカラマツにとまってくれました。
とまっている姿は初めて見ました。
来年はこんな姿を見るために、繁殖地の北関東や東北に足を伸ばそうと思っています。
ノスリです。
関東ですと1年中見ることが出来ます。
夏に少なく冬に多いという印象ですが、それは東北、北海道から南寄りの地域に国内を移動するからです。
ここをルートに使っているノスリたちも西日本や九州などで越冬するようです。
渡り鳥の定義が研究者や、専門家によって異なっていますが、国内移動を渡りと呼ばないという方が結構いて、私も海外で越冬、繁殖しないものは移動と呼ぶことにしています。
身近な例で言うと、ヒヨドリも北海道、東北、北関東の個体は冬に南関東以南に移動して越冬します。
個人の意見ですが、関東だと夏と冬どちらもヒヨドリを見れますが、夏と冬で群れが入れ替わっている可能性があります。
因みにヒヨドリはほぼ日本にしかいません。台湾、フィリピンなどにも少数いるらしいですが。
なので欧米のバーダーなどはヒヨドリを見に日本に来るらしいです。
ヒヨドリの群れなど見たら「オーマイガッ!!ワッツザヘル!!アメージング!!」でしょうね。笑
サシバやハチクマと違い、「寒くなってきたからチョット暖かいとこ行くか。」ぐらいの気持ちのノスリなので、同種が集まり虫の居所が悪いといざこざが始まります。笑
渡り鳥が途中でケガをし、渡れないとなると命に係わりますが、ノスリは多分松本でも越冬できるので意識が低いようです。
意識低い系です。笑
もう身体ぶつかってますね。
ケガするから止めなさいって。
飛べたら仲裁したいぐらいです。笑
ノスリ以外にも、ツミ、ハイタカという小型のタカのうち寒がり(笑)な個体が南に移動します。
ツミとハイタカに関しては、繁殖地や地元で見れるし、ここで撮るには小さすぎるし、ノスリのようにいざこざも起こさない(笑)ので撮っていません。
次回は、近くで撮れたサシバとハチクマ中心の写真、次々回はタカ系以外にここのルートを使って渡って行く鳥を載せようと思います。
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