知人と探鳥

またいつもの湖に行ってきました。

今回は知人のガイド役といいますか、一緒に湖と里山を探鳥します。



一足早くカメラを持って散策をします。

カモ類は入れ代わっている可能性が高いので、何がいるかの確認と、知人は野鳥カメラマンではないので、一緒に回る時に私がカメラを持っていると、撮影に夢中になってほったらかしにする可能性大なので、撮影をしときます。笑


「ギャッ、ギャッ」とパイセンことアオサギ先輩に文句を言われながら(理由は無くても目に入った者に文句を言うのがアオサギです。笑)湖の遊歩道をまわります。

圧倒的な存在感と、態度の大きさから野鳥好きからアオサギ先輩と呼ばれています。笑

私個人は敬意の気持ちを込めてあえてパイセンと呼ばせていただいています。笑



相変わらずマガモの群れは元気です。

湖の西と東に数十羽単位の群れが二つあります。

他には、カイツブリ、オオバン、カワウ、アオサギがいました。

生で知人に見て欲しかったトモエガモは残念ながら他の場所に移動したようです。

この付近は田畑が多く、灌漑用や治水目的の遊水池が沢山あるので、越冬で海外から渡ってきているカモ類は移動しながら日本で過ごします。

警戒しているからか、餌の問題か・・・

個人的な感想ですが、数羽や、つがいだけなど小さな群れほどその傾向が強い気がします。

マガモや、オオバンなどの国内移動組は同じ場所で過ごすことが多いように思います。

トモエガモも、先々週辺りまでいたホシハジロ、キンクロハジロも大きな群れが集まっている場所があり、餌の問題なのか春までそこから別れて過ごす個体群がいるようです。

里山含めざっと回りましたが、やはりヒタキ類は見当たりません。

近くないところで囀りは聞こえますが、単発的で少ない印象です。

こちら、越冬地というよりは、繁殖数が少なかったなど、繁殖地の問題ではないかと思っています。

この日里山で見掛けた種は、シジュウカラ、ヤマガラ、メジロ、アオジ、エナガ、ヒヨドリなどです。

確信はありませんが、「ヒュー、ヒュー」とトラツグミの囀りっぽいのが聞こえた気が・・・

過去に一度撮った場所の近くだったので、次回から気にしようと思います。

ビンズイは少し待ってみましたが、出て来てくれませんでした。

湖の一部で小規模な工事をしているお陰で、カモ類の行動範囲に制限があるので観察には都合がいいです。



カイツブリも数羽いました。

落ち葉と比較するとカイツブリのサイズが分かり易いと思います。

この2羽が親子なのかは微妙ですが、左の白っぽく小さい方は今年生まれの幼鳥ではないかと思います。



先週見掛けなかったコガモはオスが1羽でいました。

すっかり換羽が終了していて綺麗な本来の羽根色になっています。

残念ながらガッツリ曇り空なので水面が綺麗に写りません。



湖を2週目しようかと思った時、遠くにハシビロガモのメスを見つけました。

先週もいたのですが、撮りながら違和感を感じたので確認してみると・・・

黄色丸がハシビロガモのメスなのですが、その手前の赤丸はオスです。

先週までオスはいなかったので、移動してきたようです。

泳いでいきそうな方に先回りして、遊歩道の手摺に隠れてくるのを待ちます。

狙っていた辺りに来てくれました。

前回も書きましたが、人里で暮らしている鳥は、大きな音を出さず、ゆっくり動き、しゃがんでいるだけで、距離をつめてくれます。

さらに、はみ出していても、木に隠れたり、見えていても格子や網が鳥との間にあれば完璧です。

離れていてもハシビロガモはこの様な動きで水面を移動していることが多く、見つけやすいです。

この泳ぎ方、実は餌を獲っているのです。

雑食で他のカモ類同様、種子や水生昆虫、小魚なども食べますが、水を飲み込み、この嘴の付いた櫛状の部分でプランクトンなどを濾して水を吐き出すという方法でも採食しています。

写真を整理していて気付いたのですが、頭の感じを見ると、エクリプス(カモ類のオスが繁殖期を過ぎた後、一時的に雌のような地味な羽色になる)からの換羽途中のようです。

その場所に慣れないと遊歩道に近付いてくれないのですが、このハシビロガモ夫妻は寄って来てくれます。

私が柵やススキに隠れて一人なのと、存在感が無いからでしょう。笑

鳥見では存在感の無さは強力な武器になります。笑

食事しながらもこちらを気にしているようではあります。

ずっと離れず仲睦まじそうに見えますが、基本カモ類は毎年パートナーを変えます。勿論「おしどり夫婦」の語源であるオシドリもです。笑

もっと言うと繁殖期には複数回子育てをするので、そのたびにパートナーを変えるというのも珍しくありません。

勿論「おしどり夫婦」の語源であるオシドリもです。笑

大事なことなので2度書きました。笑

どちらかが死ぬまでパートナーを変えないことで有名なのは、日本ではタンチョウです。

ハヤブサなど、猛禽類には多いようです。

知人と3時間程探鳥してクルマに戻る間際に、ハシビロガモのメスが2羽になっていることに気付きました。

その時はカメラを持っていなかったので写真はありませんが、メスがいた所にオスが来たのではなく、メスがいた所につがいが来たようです。

水面に写った紅葉とハシビロガモを撮りましたが、今回は時折小雨が降る天気だったので、水面が綺麗に写せませんでした。

先週撮ったメスの写真と比較してみると、顔の模様や嘴の色が明らかに違います。




今回ほぼ1年ぶりに知人と探鳥しましたが、人に説明したり、鳥を探したりすることで、復習にもなりますし、質問されて分からないことを新たに調べたりして私自身、勉強になりました。

ここに少ないと思っていたヤマガラが集まっている場所を発見出来ましたし。

機会がありましたらまたよろしくお願いします。




zio's 探鳥とモノ作り

レザークラフト中心に、ハンドメイドが好きで、鳥メインで他に花、昆虫の写真を撮るのが好きです

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