先日、妖怪の鵺(ぬえ)を探しに行ってきました。笑
い、いやトラツグミという野鳥なんですが。
トラツグミ囀りが不気味なので、鵺の鳴き声だと言われていたらしいです。
夜や朝方に囀ることが多いらしいので、「ヒーーヒーー」「ヒョ~」と森の中で聞こえたら、確かに怖いかもしれません。笑
日本では留鳥ですが、寒がりな個体は冬に高山から低山や、繁殖地より少し南に移動したり、北海道や東北の個体が関東以南に移動したりするようです。
いるとこに行けばいるのですが、どうしても自分で探したくているとこには行ってないので、こんな写真しかありません。笑
ご覧のように白と黄色と黒のトラ柄でとても綺麗なのです。
これは私のブログによく登場する、湖側の里山で偶然見かけた時に撮ったものです。
この時はすぐに藪の奥に入ってしまいこれしか撮れませんでした。
今年の初頭に、こことは別の場所でロケハンがてらの山歩きをしていた時に、トラツグミの姿を見掛けて、夏には囀りも聞こえず、姿も見れなかったので、移動組だと思い冬を待って探しに来たのです。
そこは殆どクルマが入ることの無い林道で、入り口には「不法投棄監視中」の看板と監視カメラが。
この地域、今は林業が盛んではないので、2019年の台風で土砂崩れで遮断された林道が修復されないまま通行止めになっている所が結構あります。
そういう場所や、軽自動車ぐらいしか通れないような林道なら気軽に歩けるのですが、ここは2トンぐらいのトラックなら入れるので、結構新しめの不法投棄された家電などが捨てられています。
不法投棄などするようなバカで頭の悪い犯罪者は何をするか分からないので、こういう林道を歩く時は身構えてしまいます。
当然、催涙スプレーは必須です。
林道を歩いていると、ジョウビタキかルリビタキの囀りは終始聞こえています。
それ以外だと、ヒヨドリ、カケス、メジロ、シジュウカラ、ヤマガラなどです。
ですがどの鳥も、あまり人が入らない林道なので、公園などにいる鳥と違いやや警戒心が強いようです。
なかなか写真を撮らせてくれません。
ジョビ子さんことジョウビタキのメスです。
ヤブムラサキかムラサキシキブ(私には判断できません。笑)の実を食べていました。
う~ん。ムラサキシキブかな・・・・・
それ以外にも、
クサギ。
これも鳥が食べているのでしょうか?
フユイチゴ?
鳥が撮れないなら植物を撮ります。笑
私は植物でも、昆虫でも撮ったものは必ず名前などを調べます。
鳥の囀りに注意しながらゆっくりと林道を進みます。
どうも鳥達の警戒心が強いのでこちらが先に発見しないと飛ばれてしまいます。
日が当たっていない落ち葉の所で、クロジが食事をしていました。
数羽いる様でしたが、私に気付くと藪の中へ。
この個体だけは警戒しながらも食事を続けていました。
よほど空腹だったんでしょうか?笑
クロジは、北海道で繁殖している個体は北関東などに移動し、本州中部では留鳥で、寒がりは少し南に移動します。
つまり、北海道では夏鳥、本州中部以北では留鳥、本州中部以南、以西だと冬鳥ということになります。
枯葉に埋もれた植物の種子や、人などが踏んで割れたドングリの中身などを食べています。
この日撮ったものではありませんが、よく似ていて冬に藪付近で見ることが出来る、漂鳥、渡り鳥のアオジという鳥がいます。
色以外はそっくりです。
日本よりもっと南で越冬する個体もいて、秋だと通りすがりの一時滞在かもしれませんが、この時期に見掛けたら日本で越冬する個体だと思います。
この日は約3時間、7キロ歩きましたが、トラツグミは見つかりませんでした。
鳥の写真もあまり撮れませんでしたが、こんな時は囀りで種を判断したり、どうやったら鳥に近付けるかの練習、訓練をしています。笑
トラツグミ探しの旅は続きます。
0コメント