先日またカワガラスを観察に行ってきました。
雪はもうなくなっていましたが、この文章を書いている今現在、雪が降ってます。笑
カワガラスの巣は登山道の入り口の斜面にあります。
ここの下のカスケードにあります。
赤丸の辺りにあります。
カメラから20メートル程の距離です。
個人的な印象ですが、先週よりも一生懸命に巣材運びをしていたように思います。
それは撮影枚数にも現れていて、前回は200枚程度(ルリビタキで50枚ぐらい撮ってます。)だったのですが、今回は1200枚です。笑
朝からミソサザイが囀っていました。
ミソサザイはここの上流で繁殖していますが、4月下旬ころからなので本気の縄張り主張ではないようです。
練習でしょうかね。
5月になると、運が良ければカワガラスの2番子とミソサザイの1番子の繁殖が被ることになり、カメラマンが増えます。
私はカワガラスは3月中、ミソサザイは野鳥カメラマンが来ない場所で観察するのでその頃は来ませんが。
7時から10時過ぎまでは雌雄2羽で頻繁に巣作りをしていました。
カワガラスはこういう写真が似合います。
主に枯葉を運び入れていました。
滝に突っ込んで大丈夫か?と思われるかもしれませんが、写真をよく見ると流れが薄い場所に巣があるのが分かります。
流れが薄い場所にある穴を利用して巣にしているのです。
カワセミなどはいちから穴を掘りますが、カワガラスは自分で掘ることはなく、元からある穴を使います。
カワガラスは雌雄同色で、どちらも同じような囀りをするので今の時期は判別が難しいです。
カップルになる前ならオスが岩の上などで縄張り宣言をするので分かりますが。
それとこの後抱卵に入ると、オスは抱卵しないのでまた雌雄の区別が容易になります。
運び入れては次の巣材を探しに下りてきます。
見ていると、一度咥えたものの、捨てて違う葉を拾ったりしているのですが、何が違うのか全く分かりません。笑
大きい方がいいのかというとそうでもないらしく、拾い直した葉の方が小さいこともありました。
「君らには分からん微妙な違いがあるんだよ。」
と言われそうですが、巣内に敷き詰めてしまえば些細な問題のような気がしますが・・・笑
時には潜りながら沈んでいる葉を拾っていました。
カワガラスは泳ぐし、潜水するし、水底を歩きます。
身体に対して長い指でガッチリ水底の石を掴み、歩きながら水生昆虫やその幼虫などを食べます。
春になり昆虫が増えると、飛んでいる羽虫などをフライングキャッチします。
潜って食事中です。
ここはほぼ源流に近く、地層が一般的な泥や砂の層が互い違いに重なり合ってできた地層ではなく、海底火山の溶岩や火山噴出物が厚く堆積・固結してできた地層らしいので、泥などの流入が少なく透明度が高いので、水中でのカワガラスの動きも見えます。
潜っている時に銀色に見えるのは羽根に付いた空気の層みたいです。
2~3時間巣材運びをした後、水浴びを始めました。
気温3度なんですけど、水温何度?笑
流れているから相当水温低い気がしますが。
しかもなんでわざわざ、こんなに流れが速い所で。笑
この急流で流されずに平気で水浴びしています。
脚の掴む強さが分かると思います。
それにしてもメチャメチャ水を弾いてますね。
オッサンは脂分が少なく、カッサカッサで、シャワー浴びても弾かないんですよね。笑
バスタオルも毎回、使うとビチャビチャですよ。
うらやましいですね。笑
水から上がると丹念に羽繕いをするのですが、尾羽の近くに脂腺という器官があり、常に羽根に塗っています。
それが弾きのヒミツですね。
少し分けてくれませんか?笑
あとこの写真で見ていただきたいのが、目の所です。
白っぽく見えるのは、鳥類や爬虫類には普通にある瞬膜という器官です。
瞼とは違う、眼球を守る役割をする薄い器官です。
見たいが目を守りたい時に使用するようです。
他の鳥だとだいたい半透明なのですが、カワガラスはこんな色なので目立ちます。
潜る時には瞬膜を閉じています。
因みに普段よく見るカラスやスズメ、ハトなどにもありますよ。
カワガラス夫妻の巣作りも本気モードのようなので、そろそろ抱卵でしょうか?
今までカワガラスの交尾を見たことが無いので見たいと思っているのですが・・・
お願いします。笑
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