毎年アオバズクの繁殖を観察させてもらっている神社に行ってきました。
花手水が綺麗でした。
クルマは歩いて10分弱の河川敷に停めます。
参拝者用の駐車場がありますが、私は参拝者ではないので、空いていても使わないようにしています。
河川敷にはマガモがいて、1羽の雛を連れていました。
葦の陰に隠れ、地べたに座り込んで撮影しました。
どう見ても不審者ですね。笑
あぁ・・・なんて愛らしい・・・・・
既に、カルガモよりシュッとした顔つき(個人の感想です。笑)と、嘴の色(マガモメスの色合い)がマガモです。
この身体で羽根はこのサイズです。
これを、これを、これをパタパタするのですよ。笑
撮っててニヤニヤしてしまいますね。
もう通報されてもいいや。笑
ママの足元に雛が・・・・・ん?
貴女カルガモじゃないですか。笑
そりゃあ黄色い嘴、メタリックグリーンの顔、薄茶の胸、白い身体は、自分と同じような色のカルガモのオスと比べたらイケメンなのでしょうが・・・・・笑
因みに左がマガモのメスです。
マガモのオスからしても、カルガモのメスは少し色白で美しく見えるのでしょうか?笑
見ようによってはマガモのメスより垢ぬけているかもしれません。笑
それにしても、マガモにしてもカルガモにしても10個ぐらいの卵を産むはずなので、この段階で残っているのが1羽とは・・・
もしかしたら、卵の段階で巣が襲われ、孵化した雛が数羽だったのかもしれませんね。
アオバズクですが、付近に来ているが、必ず神社にいる訳じゃないようです。
この日はいませんでした。
まぁ毎年そんな感じなので今の所は付近に来ていると分かったのでいいでしょう。
一昨年は違う場所、去年はここで繁殖してくれました。
この日はシジュウカラの親子を見かけて、
地べたで休むキジバト夫妻がいて、あとはさほど広くない神社の至る所でムクドリが営巣していました。笑
私が確認しただけでも8カ所です。
神社の造園屋さんがアオバズクの為にと2個設置した巣箱はどちらも・・・
ムクドリにとって安全でとてもいい環境の様です。笑
ムクドリの方が先に繁殖に入るのだから当然と言えば当然です。笑
木に少しでも穴があれば・・・
この2枚は同じ木で1メートル程しか離れていない穴です。
ふたつの番が近くで合うと威嚇し合っていますが、だったらそんな近くで営巣しなきゃいいのに。笑
こちらは2本ある大ケヤキのうちの1本です。
去年はこの木でアオバズクが繁殖しました。
樹齢数百年と思われる御神木はだいぶ弱っているようで大掛かりな治療や延命が行われているようですが、ムク達はお構いなしです。
この白いシートの裏にはかつてはアオバズクが営巣していたもの他、複数の洞あるのですが、隙間から入り込み2~3番が営巣しているようでした。
こちらも御神木で、シートの掛かっていない洞です。
仲良く佇んでいる番です。
ここはお祭りの時の山車を格納している建物です。
この夫妻の巣は・・・・・
ここの屋根裏です。
嘴一杯に大小多数の虫を咥えています。
ここも毎年入り込んで巣を作る番がいます。
御神木では複数営巣していますし、多分それ以外にもありそうなので10番以上が繁殖しているのではないでしょうか。
今回たまたまツミもアオバズクもいなかったので、必然的に数時間ムクドリの繁殖を観察することになったのですが、とても興味深い発見がありました。
どの巣でも親鳥が近づくとけたたましい雛の囀りが聞こえるので、殆どの巣がほぼ同時期に抱卵に入ったようでした。
現在も抱卵中の巣があるかもしれませんが、10カ所ほどの巣で雛の囀りが聞こえていたので、巣立ち時期もほぼ同じになるはずです。
ということは、多数の雛達が一斉に巣立ちますので危険が分散されます。
鳥などは危険を分散するために多数の雛を孵すので、それが群れ単位となるとさらに効果的です。
これを意図してやっているならやはり鳥って、凄いです。
それと、
ハシボソガラスが抱卵中でした。
効果的に針金ハンガーを使っています。
やはり毎年ここで繁殖しているツミという小型のタカ類は、巣を作りだしたがハシボソガラスに追い出されたと神社の世話役の方から聞きました。
猛禽類とはいえ、体格で劣り、1対1では喧嘩せず、知能でも勝てないカラス相手には成す術ありません。
ツミはハトぐらいのサイズの鳥を狩ることもあるので、ハシボソガラスの雛にとってはツミは脅威です。
普段見慣れた鳥でも数時間観察すると、新たな発見があり、疑問が生まれます。
今現在見た鳥が約180種ほどで(ライフリストといいます。)、探鳥範囲を広げれば楽に200種はいきそうですが、疑問をそのままにしておけないし、鳥の生態にかんしては、「~だと言われている」こと、Wikipediaに書かれていることを自分で確かめたくなるんです。笑
鳥見を始めた頃は必死にライフリストを増やそうとしていましたが、鳥見の国内外のツアーもありますし、今は、それを増やすことに何の意味があるんだろうと思っています。
ある時、身近にいるスズメやハトなどが何故その行為をするのか?何故その行動するのか?を全く知らないことに気付いて、鳥見のやりかたが変わりました。
ムクドリだろうが、ハシボソガラスだろうが、生態を見たり、知れることが楽しくて仕方ありません。
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