ハシボソガラスの観察の合間にカイツブリの巣も見に行きました。
おぉ!抱卵しています。
これは弐号巣ですね。でも私が見た時より遥かにデカくなっています。
私が以前見た時がこれなので、
上の写真とは倍率が違いますが、これぐらいの差があるように思います。
カイツブリは雌雄交代しながら抱卵するので交代の時に卵も確認できました。
抱卵交代にやって来ました。
抱卵していない時に餌を獲ったり、羽繕い、休憩しています。
抱卵していない個体が巣に近付く時は、数メートル手前で潜り、巣の側まで潜ったまま来ます。
なるべく巣の場所を知られないようにでしょう。
来ても抱卵している個体が動かない時は交代しません。
卵は4個は間違いなくて(赤丸)、葦の陰にもう一つありそうなのですが、よく見えません。
カイツブリの産卵で4個というのは少なめのようですが(多いと10個)、生育環境や池の大きさ、餌の量などで数を調整して産卵しているのかもしれません。
抱卵している個体は、たまに立ち上がって卵の様子を確認したり、中の黄身が殻に着かないように卵を回します。
この感じだとカラスや猛禽類が襲うのは難しそうですね。
ですが、イタチは泳げますし、このぐらいの葦ならかき分けて入っていけそうです。
ヘビも問題なく襲えるでしょう。
ハシボソガラスと違い脅威となる天敵は多いですが、無事に巣立ち、成鳥になってほしいですね。
ゴイサギの若、通称ホシゴイが見える所に出ていました。
ゴイサギは一応夜行性なので、ここでは木の葉が多い所や、下草の中で休んでいることが多いのですが、夜行性と言っても昼間に狩りをしている個体もいるので、多少動くことはあるようです。
空腹だと寝れない人もいますからね。笑
久々にモズのオスを見掛けました。
求愛給餌を見てからもう2か月になろうとしているので、繁殖していたら既に巣立っているでしょう。
餌が豊富な池のそばに連れてくるのでは?という予想は外れて、モズの雛を見ることは出来ませんでした。
私もこの池に張り付いていたわけではないので、連れて来ていたかもしれませんが・・・
この池はミシシッピアカミミガメ(いわゆるミドリガメ)が多数います。
ミシシッピアカミミガメは、条件付特定外来生物に指定されていて、2023年6月1日から、野外への放出、輸入、販売、購入、頒布等を許可なしに行うことが禁止されます。
かつて祭りの出店などで売られていて、飼われていたものを放したり、篭脱けしたものが数を増やし、今では全国の河川池沼に分布しています。
この池には少数、ニホンイシガメという在来種もいますが、見るからに肩身の狭い思いをしていそうでした。
が、
赤矢印が甲羅干しをするニホンイシガメなのですが、なんと自分よりもデカいミシシッピアカミミガメの上に乗っている個体がいます!
ついに在来種がこの池の天下を取り戻しました!!笑
ここからニホンイシガメの逆襲が始まるのです!!!
彼も首を持ち上げて雄叫びでも上げている・・・・・のか?分かりませんが誇らしげに見えます。笑
そもそも「彼」なのかも分かりません。笑
そして、橙矢印がこの池の真の主、スッポンです。
首だけしか見えてませんがデカいですね。
スッポンは最大で60センチ程らしいのですが、この個体そのぐらいありそうです。
あそこに登ろうとしていましたが、他のカメの甲羅が滑るのか、ズルズルと落ちてしまいました。
1年振りぐらいに見ました。
しばらく姿が見れなかったので心配していましたが、生存確認が出来て良かったです。笑
ミシシッピアカミミガメの寿命は30年、ニホンイシガメの寿命は30~50年、スッポンの寿命は100年らしいので、長期的に見れば圧倒的にこのスッポンが天下取っているのですが。笑
池の周りにスズメもいましたが、成鳥だけで雛は見かけませんでした。
スズメは成鳥の嘴は黒く、雛は黄色いので、居れば分かるのですが。
ですが、シジュウカラの雛がいました。
右の枝はすぐに分かると思います。
左の枝の葉の中にもう1羽います。
シジュウカラも嘴が、成鳥は黒、雛は黄色と黒の2色なので、分かります。
親鳥が近づくとハシボソガラスの雛同様、「ここだよっ!ちょうだい!」と猛アピールです。
餌をもらう所も撮りたかったのですが、ハシボソガラスの雛と違い、ここで待つことが出来ず親の所に移動してしまったので撮れませんでした。
何度かチャンスはあったのですが、雛も親鳥も移動し続けるので、餌を渡す場面は撮れませんでした。
鳥の雛たちを見ているとニヤけてしまいます。
都市部の公園の遊歩道で、オッサンがニヤニヤしていたら、近いうちに通報されて案件になるかもしれませんね。笑
親鳥達は桜の木を飛び回り、
餌集めします。
シジュウカラは雑食で、冬など餌が少ない時期は木の実なども食べていますが、やはりこの時期はケムシ、イモムシ、クモなど動物食が多いようです。
雛の餌としても栄養やカロリーなど、動物食のほうがいいのでしょう。
餌探しに夢中で私に気付かなかったのか、目の前に親鳥が。
近くで見ると頬のあたりが泥で汚れていますし、羽根もあまり手入れしていなさそうでボサボサですね。
まずは雛の胃袋を満たしてから次に自分の事なのでしょう。
毎年春から夏は、鳥達の新しい命の誕生と、誕生してもすぐに他の鳥や動物の糧になる所を見ています。
どちらも間近で見ることでより命の大切さを学ばせてもらっています。
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