沖縄と奄美地方が梅雨入りし、私の住む地域が真夏日となった日に里山に行ってきました。
そろそろサンコウチョウが囀っているのでは?と
朝6時で既に17度で、昼過ぎには・・・
猛暑日まであと一歩のところまで気温が上がりました。
駐車場に着くと停めている裏の山の奥から、サンコウチョウの地鳴きと、しばらくしてから囀りも聞こえました。
その日会った地元の知人によると、「昨日まで鳴いていなかった」らしいので、今日から囀りだしたみたいです。
1年ぶりに聞く囀りですが、遠すぎて録音は無理そうです。
一目見れるかなと期待していましたが、食事を済ませて準備をしている時に何か嫌な感じがしました。
この日は多少、暑さのせいもあるかもしれませんが、月に何度か鳥達が静かな時があります。
動いてはいるのかもしれませんが、囀らなかったり、囀っていてもいつもより時間が短かったり、音量が低かったり。
この日はそんな日でした。
ホトトギスが囀っていましたが、囀っている個体が少ない印象で、キビタキの囀りは全く聞こえません。
いつもなら、うるさいぐらいに囀っているガビチョウも1~2羽が囀っているだけです。
こんな日はシジュウカラでさえ見つけるのが困難なので、慌てても仕方ありません。
一応森の中の遊歩道を歩いていると、
クロツグミです。
地面に落ちている、種、実などを食べながら小川に向かっているようでした。
遠い+暗い=粗い写真ですが、ここでクロツグミを見たのは初めてだったので、探してみたいですね。
そのままいつもキビタキが囀っている所に行くと、
いるにはいましたが、囀っていません。
ここを縄張りにしている個体がいると知らなければ見つけられなかったでしょう。
遊歩道を歩いていてキジは元気に囀っていることに気付いたので、キジの所に行くことにしました。
遊歩道を出てすぐの休耕田にいるはずです。
去年もそこで近距離で撮らせてもらいました。
60センチぐらいに伸びた草の陰にいました。
彼は、先に私を見つけたようで、そのせいで草の陰に潜んだようでした。
私も地面に座り込み、草の陰に隠れました。
彼も姿は見えないが、私が近くにいるのは分かっているので、身体を低くして移動を始めました。
あまり離れていない所にもう一羽オスがいて、盛んに母衣打ち(ほろうち)をしているからです。
母衣打ちというのは、キジやコジュケイ、ヤマドリなどがやる、縄張りの主張とメスへのアピールの為にすると考えられている行動です。
これは去年の同じ場所での母衣打ちで、20メートルぐらい離れています。
彼も私が何処にいるかは分からないらしく、すぐ側を通りました。
よしよし、気付いてない気付いてない。笑
ユウゲショウに囲まれて綺麗な写真が撮れました。
彼が草を踏む足音が聞こえるぐらい近くです。
少し距離を取ったら早速、
母衣打ちを披露してくれました。
ライバルがさほど離れていない所にいるので、回数は多かったです。
これが先程の動画と同じ場所です。
もしかしたら同じ個体かもしれません。
そしてライバルは・・・
母衣打ちの時、「ケン!ケーン!」と鳴くのですが、ライバル個体はケン!とケーン!の間が短いのですね。
えっ?分からない?
ですよねぇ。笑
去年もこの辺には2羽いて、この2羽の縄張りの境界は、この青線の所に小川が流れているのでそこだと思っていました。
赤線の所で盛り土がされていて、動画中で彼が母衣打ちをしているのはここです。
ですが、
ライバルが小川を飛んで渡り対岸に行きました。
先程の写真の黄丸の辺りです。
ライバルがそこに行っても彼は何のアクションもとらなかったので、赤線が縄張りの境界かもしれません。
彼は赤線の左の方の休耕田でも母衣打ちをしていたので、高くなっている所から左と右で別れているのかも。
あまり動かず1時間近くも撮影していたので、一応警戒はしていますがあまり私を気にしなくなってきました。
こんな感じで近づいてきました。
動画が始まってすぐに、ライバルの母衣打ちに反応していますね。
思い返してみると去年も似たようなことがありました。
この姿勢でグングン近づいて来て、
近すぎて脚も尾羽も切れてます。笑
この動画は写真よりも離れましたが、10メートル程なので迫力あります。
あなた、もしかして私に対して母衣打ちしてます?笑
一番近くに来たのがこれです。
先程のように姿勢を低くして近づいてきたのですが、草の中で私は彼を見失っていて、いきなりここに顔を出しました。
この時は彼も私がいるのが分かっていて近づいてきているし、鳥は音も聞こえているでしょうから、こちらを見失ってはいなかったと思うのですが、私との距離を見誤ったのですかね。
お互いを認識した瞬間、お互いの時が止まりました。笑
一瞬だけ私が早く行動したので、1枚だけ撮ることが出来ました。
連写していますが、この次のコマからは彼は写っていませんでした。
彼の手前に草が被っていて、その草にピントが合ってもおかしくないのですが、草には近すぎたので彼にピントが合ったのだと思います。
それぐらい近かったです。
1時間程してライバルが離れたら彼も移動を開始しました。
朝の母衣打ちバトルは終了の様です。
彼は道路を挟んだ家に入って行きました。
えっ?いやそこ君んち?笑
その後、駐車場の裏山にも入ってみました。
電力会社の保守点検用の道を通り鉄塔まで来ました。
山を歩く方なら共感していただけると思うのですが、「鉄塔の所には必ずクマバチがいます。」笑
休んでいると、ノスリが飛んできて近くの森に下りて、その後別の個体が巣材の様な枝を咥えて同じような場所に下りました。
私がいる所から10分ほど下ったところです。
巣を作っているかもしれないので行きたかったのですが、この日水分はジャスミンティーしか持っていなかったし、気温も高く、山道からも県道からも離れてしまうので止めました。
この気温でスポーツドリンクも水も無しに、道の無い初めての森に入る勇気はありません。
どうも去年より鳥達の動きが1週間程遅いようです。
日本はこの冬、雪が降ったり気温もここ数年では低かったと思うのですが、夏鳥の越冬地でもそうだったのでしょうかね。
0コメント