この日池に行くと、造園業者が入ったらしくきれいに草刈りがされていました。
ササゴイ夫妻に悪い影響ないといいなと思いながら巣の様子を見み行くと、
大丈夫でした。
ササゴイは主にオスが巣材を運び、メスが受け取って巣を組み上げるので、1羽が巣にずっといるからと抱卵と勘違いしそうですが、この日は巣材運びが無く、どちらかが巣にいたので抱卵に入ったのではないかと思います。
それにしても、巣をはっきり見れる所は皆無です。
今まで数種の鳥の巣を見てきましたが、巣を「隠す」ことより敵をすぐに発見できるように「見通しの良さ」を優先して場所を選んでいる鳥が多いというイメージでしたがこの夫妻の巣はとても見通しは悪そうです。
隠すことを優先しているようです。
前回はここで数時間観察していたのですが、今回は巣への出入り、ササゴイの飛び物を撮りたいと思い主に池から撮影しました。
付近にはゴイサギの若鳥(通称ホシゴイ)もいて、この個体はササゴイの巣に大分近付いています。
右上1メートルぐらいの所がササゴイの巣です。
そんなとこにいると怒られるぞと思っていたら・・・・・
巣に接近しているホシゴイを見つけたのか、ササゴイがやってきました。
冠羽が立っていて、背中と胸の羽根も逆立っていて、メチャメチャ怒っているのが人間にも分かります。笑
ホシゴイからもササゴイが見えているはずですが、動こうとしません。
すると・・・・・
コワッ!
凄い形相ですね。笑
そりゃそうですよ。
相手がキレているのですかさず逃げるホシゴイ。
冷静な表情に見えますが、慌てて取り敢えず近場の枝に移ったので、
その枝が折れ曲がりました。
すました顔して実は内心ドキドキだったのかもしれません。笑
それでもササゴイはキレているので、
その場から飛び去りました。
だから言ったでしょ。
と言いつつ、私は面白い所が見れたと喜んでいたのですが。笑
この場所からだと巣はこれしか見えません。
遊歩道でもう1カ所見える所がありますが、似たようなものです。
仕方ないですね。
まぁ雛たちが巣立てば、先程ホシゴイがいた辺りに出て来て餌をもらうと思います。
巣材運びが無いと言いましたが、補強か補修の為に、抱卵中に巣を出て枝を持ち帰ることがありました。
巣を出て数分で枝を咥えて戻ってきました。
巣に戻る前に出すものを出します。笑
ササゴイはアオサギやダイサギ、コサギと同様ペリカン目サギ科です。
それにしては首が短いなとお思いでしょうが、
目いっぱい伸ばすとこんな感じです。
普段はこのようにS字またはZ字に畳んでいます。
アオサギなども飛ぶ時は同じように畳んでいます。
この池には2羽の夫妻だけだと思っていたのですが、別のササゴイが来て、それを追い出していました。
ここから近い大きめの川でも繁殖しているのでしょう。
先程ホシゴイにキレたササゴイですが、
巣から離れて狩りをしている時に、親離れしていないハシボソガラスの若に近付き過ぎて・・・・・
ハシボソガラスの親鳥にキレられていました。笑
とても飛翔能力高そうに見えないササゴイの羽根のデザインですが、そこは八重山諸島あたりから千数百キロ、2千キロ近く移動してくるだけあって、何とか逃げ切りました。
少し小さい分小回りは効きます。
私はまた面白いものが見れたと、ほくそ笑んでいましたが。笑
今年ササゴイの雛が見れたら2年振りです。
スムーズにいけば6月半ばに孵化するはずです。
巣立ちまでは40日ほど掛かるらしいので、7月末頃でしょうか。
2019年にこの池で巣立った雛です。
ササゴイの雛は禿げ散らかしたオッサンみたいで可愛いんですよ。
禿げ散らかしたオッサンが可愛いかどうかは個人の好みですが。笑
ちゃんと孵化しますように。
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