数年ぶりのハンドクラフトカテゴリー。笑
2年ぐらい前に財布作ってあげるよと友人に言って、2年も待たせてしまった。
どれだけ有名で多忙な革職人だよ。笑
レザークラフトは、始める前はハードルが高そうに思えますが、道具を揃えて始めてしまうとなんてことはないです。
素人でもCADで図面を書いて、型紙を作ってという人もいるみたいですが、私はざっくりラフ画書いて、詳細は作りながら決めていくか、財布などはイメージに近い市販の安い財布を買って(主に1000円以下)、それをばらして型紙代わりに作るという方法で作っています。
勿論サイズを変更したり、ポケットの数や位置を変えたりはします。
型紙を買っても1000円ぐらいはします。
今回、自分の新しい財布と友人の財布を同時に作り始めて、友人の財布が完成しました。
革を裁断して、溝を彫り、そこに穴を開けます。縫う用の穴ですね。
そしてゴム糊で接着して、ナイロンや麻の糸にワックスを含ませた、シニューという手縫い専用の糸で縫っていきます。
溝を彫らずに縫うと、見た目も悪いですが、革より糸がはみ出してしまい、糸が擦れて切れやすいからです。
私は全て手縫いですので、こちらのレーシングポニーという道具を使って縫っています。
これも市販品を買おうと思って色々見ているうちに、「あれ?これぐらい作れるんじゃ・・・」と思い立って自作した物です。
てっぺんの所にこんな感じで挟んで縫います。
汚い足が写っていて申し訳ありません。笑
革の手縫いは、1本の糸の両端に針を付けて交差するように縫っていきます。
縫い終わるとこんな感じです。
こちらは小銭入れ部で、開閉部分はマグネット仕様です。
上が札・カード入れ部で小銭入れ部と縫い合わせます。
こちらは札・カード入れ部で、開閉部はホック仕様です。
最近はICチップでカード情報を読み取ることもありますが、まだカードには磁気テープが付いているのでカード入れにマグネットは使いません。
今回はハンシャ(反社、反社会的勢力ではない。笑)という隠しホックを使いました。
私が使っている革はサドルレザーという材料で、鞣した後に少量のオイルを含ませただけで、表面処理をしていません。
なので私は出来上がった後にこのように馬油をたっぷり含ませて乾燥させます。
これをすると後々の手入れも楽ですし、多少の水は弾きます。
そして、
こちらは私が過去に作った物ですが、全てサドルレザーで作っていますが、色が全部違います。
経年変化、使用頻度、紫外線の辺り具合などで色が変わっていきます。
私はそこに魅力を感じてサドルレザーを使っています。
陽に当てて乾燥させました。
一応これで完成です。
こちらが三つ折りの札・カード入れ部。
こちらが小銭入れ部です。
札・カード入れ部とデザインを変えているのは、間違わないようにです。
あえて同じにするというのも有りかと思いますが。
両方広げるとこんな感じです。
先程、一応完成と言ったのは、革製品、特にサドルレザーの場合は、ご覧の通り折り曲げる部分などがまだ癖がついていなくて、広がろうとします。
使うひと人によって癖の付き方も違うし、皺などの入り方も違います。
そして徐々に飴色から茶色、濃い茶色と色が変化していきます。色の変化も使う人によって違いますから、そうなって本当にに完成と言えるのではと思うからです。
業務連絡
いや~ホント待たして申し訳ない。笑
0コメント