飽きもせずまた行ったのですが、この日を最後にこの場所に出なくなったようです。
ハチクマの方は毎日同じような時間にオスが出てきます。
ハチクマは時間で出てきますが、サシバは主に風が吹かないと出て来ないようでした。
最初私は、サシバの餌は昆虫、爬虫類、両生類などで比較的小さいので、風に乗って上空高く上がる必要ないし、繁殖地での行動範囲も半径500メートルぐらいらしいので風はあまり関係ないのでは?と思っていました。
食性が似ているノスリやチョウゲンボウなどは狩りの時に、風を利用しているように見えなかったからです。
ノスリは木の上や電柱から餌を探していますし、チョウゲンボウはホバリングして探すことが多いですが、風を利用してのホバリングではなく、自分で羽ばたいてのホバリングです。
一緒に観察している鳥友さんは早くから、出てくる時間が違うのは風のせいだと指摘していました。
さすがです。
ですが、姿を見た最後の日に新たな発見がありました。
いつもこの止り木にいたのはオスだったのですが、この日ははじめてメスがきました。
眉班が良く目立っています。
眉班有りがメス、無しもしくは目立たないのがオスです。
こちらは以前撮ったオスです。
お腹の辺りの模様がこちらは横縞、上のメスには横縞がありません。
横縞は生後2~3年目からでるようなので、このメスは2歳未満ぐらいの若いメスのようです。
雨覆い(羽根の背中側)に白い模様が目立つのでもしかしたら去年生まれかもしれません。
飛び出しも見せてくれました。
この写真だとお腹に横縞無いのがよく分かりますね。
そして、このメスの特徴として初列風切り羽根の突出して長い部分が5枚あります。
通常サシバは5枚なのですが、ここのオスは欠損していて、左右どちらも4枚です。
で、止り木なんですが、以前カワセミの繁殖を観察した時に気付いたのですが、カワセミはオスとメスとで別々のお気に入りの場所があって、共有することが無かったのです。
なので、何の根拠もなく止り木などは共有せずにここで持っているものだと思っていました。
それに自分の場所に、よそから来た個体が停まっていたら、襲い掛かるのが普通です。
つがいだと共有するみたいですね。
このメスが旋回しながら上昇している途中に、
更に上空からほかの猛禽類らしき鳥が急降下で攻撃を仕掛けます。
サシバとの大きさの比較などからツミではないかと思います。
この辺でツミを見たことが無いので、何処から出てきたのか不明です。
ツミの巣にサシバが近づき過ぎたとかなら分かりますが、でぜ上空でいきなり襲い掛かったのか・・・
この時接触したらしく、
サシバメスは慌てて身体を翻し、下方へ逃げます。
前回、空中戦は上を取った方が有利と書きましたが、この戦いを見てもそれは明らかですね。
サシバはカラス程、ツミはハトとムクドリの間ぐらいの大きさです。
ツミは悠々と何処かへ飛び去りましたが、サシバは上昇を邪魔されて、森に逃げ込みました。
上を取れれば大きさ関係なく有利になるようです。
サシバが見れなくなったのは残念ですが、まだハチクマはこの辺りにいるようなので、まだここに通おうと思います。
そして、駐車場のキセキレイですが、
2番子(シーズン2度目の繁殖の雛)が大分大きくなってきたようで、運んでくる餌も大きくなっていました。
こちらはオスで、コオロギを咥えています。
こちらはメスで、地面でナツアカネの羽根をむしっています。
私が餌運びを確認してから1週間で、キセキレイは孵化から巣立ちまで12~14日らしいので、早ければ来週早々に巣立つのではないかと思っています。
繁殖時、殆どの種の親鳥は、巣内で雛の総排出腔(直腸・排尿口・生殖口を兼ねる器官)から直接糞を受け取り巣外に捨てます。
メスが糞を咥えていますが、成鳥と変わらない立派な大きさの糞です。
元気に育っているようですね。
こちらは去年のサンコウチョウですが、雛は逆立ちしてお尻を上に向けて糞を出し、親鳥が咥えます。種が違っても概ねこんな感じで受け取っていると思います。
チョット気になったのが、メスが餌を持ってきた時、直ぐに巣に行かずに近くで囀ったり、身体を上下に振っていたことです。
ここは左の棟木の所が巣なのですが、ここまで来てもすぐに巣に入りません。
これは親鳥が巣立ちを促す時に見せる仕草なんですよね。
今の所メスだけがやっているのですが、私の予想より(孵化日が曖昧)巣立ちが早い可能性もあります。
今週はサシバの餌場を探して自転車で、ねぐらの裏の水田地帯まで行ったり、2時間程山を歩いたりしました。
結局見つかりませんでしたが。笑
まぁ今年はサシバがここにいると知ったのが6月初頭と遅かったので、来年は3月末から通いたいと思います。
オス同士の縄張り争い、メスへの求愛ディスプレー、巣材運び、雛への餌運び・・・・・考えると今から興奮して寝れなくなりそうです。笑
0コメント