サシバ観察 5

念のためにもう一日、ねぐらだった付近で待ってみました。

結果、ねぐらを変えたのだろうという結論になりましたが。

この日は向かっている途中にハチクマが現れ、谷に入っていきました。

撮れませんでしたが、いつものパターンだと谷からオスが出て来て北に飛び去るのですが、この時現れたのはメスでした。

やはりあの谷はもう少し歩いた方が良さそうです。

ハチクマのねぐらになっているか、営巣しているかもしれません。



ポイントに着くとモズの幼鳥が

暑そうですね。笑

この日は昼過ぎに35度を超え猛暑日になりました。

なぜ幼鳥と分かるかというと、嘴が黒になり切っていないからです。

成鳥は根元まで黒です。

カラスも巣立つ前は赤っぽい所が残っています。

巣立つころには表面は黒くなりますが、口の中は赤いままで、親離れする頃には黒くなります。

スズメだと黄色から黒ですね。



ツバメは既に2番子(シーズン2度目の繁殖)が孵化していて餌やりが忙しそうです。

見ていると、どうやら2番子の繁殖をしていない成鳥か、1番子達が餌やりを手伝っているようで、複数の成鳥が巣に餌を運んでいます。

ツバメの1番子は、巣立つと河川敷などに幼鳥だけが集まって渡りまで過ごすという説と、2番子以降の子育てを手伝うという説があって、私はどちらのパターンもあるのではないかと思っています。

ほんとはその場面も撮影したいのですが、なにせ巣があるのが民家の玄関なので撮影は出来ません。

たまに双眼鏡でチラ見するだけです。



しばらくしてツミが現れました。

前回遠すぎてツミだと思うが同定出来なかった個体は彼かもしれません。

このまん丸で大きな赤い眼はツミで間違いありません。

この日は地上でさえずっと微風が吹いていたので、上空はそれなりに風があるのか、1時間に一度ぐらいのペースで何らかの猛禽類が現れました。



次に現れたのはオオタカです。

結構低めを飛んでいたので、背打ち(飛んでいる鳥の背中側)も見れました。

羽根の欠損もなく綺麗なオスです。

オオタカに関してはひとつ納得のいかないことが。

何と比較して「オオ」なのか?ということです。

サイズ的にはハシブトガラスの方が大きいし、正直大きいと思ったことありませんし。笑

ハイタカ、ハヤブサ、チョウゲンボウ、ツミなどと比べれると大きいですが、一般の方でも分かるトビよりも小さいですし、ノスリは同じぐらい、ミサゴよりは遥かに小さいですからね。

確かに里山や郊外辺りで生息する猛禽類の中では大きい方かもしれませんが・・・納得いきません。

「チュウタカ」ぐらいでいいのではないでしょうか?笑



サシバも現れました。

お腹の模様や羽根の欠損具合から、ここをねぐらにしていたオスではないかと思います。

ねぐら付近からではなく、ねぐらのある山からでもない場所から現れたので、ねぐらを変えたのは間違いないでしょう。

ですが、渡り時期までまだ時間はあるので引き続き狩場、日中の居場所を探したいと思います。



そして、駐車場のキセキレイですが、

育雛(いくすう)は順調のようです。

餌は大きい虫だったり、小さい虫だとしても大量に運んでいます。

巣から7メートル程の場所での撮影ですが、親鳥が巣に行くと雛たちの大騒ぎの声が聞こえます。

巣立ち間近もしくは、今日あたり巣立っているかもしれません。


ですがこの日ちょっとした事件が、

スズメが巣があるトイレの屋根に。

スズメは主に道路を挟んだ水田と水田の廻りの民家などには沢山いますが、駐車場から山にはあまりいません。

水田周りの方が楽に餌を食べられますからね。

キセキレイも餌捕りは水田もしくは川で行っているようですから。

このスズメよく見ると嘴の根元がまだ黄色ですね。

恐らくまだ餌をもらっている雛で、親兄弟から逸れてしまったのでしょう。

とても不安そうに見えます。

屋根の上を行ったり来たりしていますが、キセキレイ夫妻は見慣れた種だからか、威嚇するわけでもなく、追い出すわけでもなく、スルーです。

ですがそのうち、キセキレイの雛の囀りを兄弟のものと勘違いしたのか、巣に近付いてしまいました。

この水色丸の辺りにキセキレイの巣があります。

そして、なんと巣に行ってしまいました。

キセキレイの雛達が騒いでいるのが聞こえたと思ったら、

キセキレイのメスが。

近くにいなかったはずですが、雛達のSOSを聞きつけて文字通り飛んで来たようです。

お陰ですぐさまスズメの雛は飛び去り、キセキレイの雛達は無事でした。

ですが、威嚇されてパニックのようだったスズメの雛は、山の方(水田とは逆)に行ってしまったので仲間たちと合流できたか心配ですね。

恐らく野鳥カメラマンの中には、トイレに近付きスズメを飛ばせばいいだろという人がいるでしょうが、私は自然のやることにはなるべく手を出さない主義なので、目の前で雛が狩られそうになっていても見て記録するだけです。



来週は、まずここの山を歩いて来週中に、鳥友さんからニッコウキスゲとノビタキが綺麗だよと教えていただいたので、長野の高原に行くつもりです。


今年はまだまだサシバとハチクマを追いかけようと思っています。



zio's 探鳥とモノ作り

レザークラフト中心に、ハンドメイドが好きで、鳥メインで他に花、昆虫の写真を撮るのが好きです

0コメント

  • 1000 / 1000