前回の友人の財布の時に、自分のも同時に作り始めたと書いたのですが、やっと出来ました。
長方形の3面にファスナーが付いている、よく見掛けるタイプの財布です。
ちなみに今まで使っていたのが、
こちらです。
所謂アメカジスタイルのウォレットです。
これは10年ぐらい使ったと思います。
10代の頃からアメリカンカジュアルが好きでした。
基地の町で育ち、当時は近所に住んでいる兵士がいたし、日本人と結婚した兵士の子供たちも公立小中学校に通っていたので、アメカジは身近だったのです。
20代の頃はアメリカ製の古着や、インディアンジュエリーに夢中でした。
中はこんな感じで表革とカード入れの間が札入れになっています。
多分10年ぐらいは使っています。
財布としてはこれは2代目で、一番最初に作ったのは、
これです。
2~3年ぐらいしか使わなかったと思います。
2代目を結構すぐに作ったので。
二つ折りで、コンチョのところが小銭入れです。
今見ると笑ってしまうほど、雑ですね。笑
縫い目がグニャグニャですよ。爆笑
そして今も現役ですが、使用頻度が低いもう一つの財布が、
二つ折りの長財布です。
これはコードバンという馬のお尻の革で作りました。
これは冠婚葬祭の時の礼服や、スーツを着た時用です。
礼服やスーツの内ポケットにすんなり入るように薄くてシンプルに。
年に何回もありませんが。笑
ラウンドファスナータイプを初めて作るので、1000円以下の似た財布を買ってばらして、型紙代わりにしました。
どういうパーツで構成されているのかとか、サイズを参考にしました。
両側にカード入れを付けて、真ん中に小銭入れと札入れを付けることにしました。
小銭入れにファスナーを縫い付けます。
今回の財布はファスナーを大小2個使うのですが、タロンというアメリカのメーカーのファスナーを使いました。
しかも60年代に大ヒットした物の復刻版です。
アメカジ、古着好きにとってはタロンと聞けば心が躍るはずです。笑
ファスナー製造はYKKより前から行っており、1960年代はアメリカ国内のシェアが70%ほどだったそうです。
インナーパーツをマチで繋ぎます。
左から、カード入れ、カード入れ、札入れ、小銭入れです。
こんな感じです。
インナーパーツとマチは1ミリ厚の革、メインの外側の革は3ミリです。
最後に表革と縫い合わせるのですが、これが苦労しました。
ファスナーが付いているので、縫い進めるとスペースが無くなるのです。
マチをもう少し大きくすれば良かったと後悔しましたが、途中で縫うのを終わらせ、反対側から縫ってまた縫うという方法で解決しました。
型紙代わりの財布をばらしても、縫う手順、順番は分かりませんから、その都度対応しなければなりません。
多分今までで一番苦労したと思います。
キットを作ったり、教室で教えてもらったことがあればもっとすんなり出来るのでしょうが、過程を自分で考えながら作るのが楽しいんです。
ウォレットチェーンを付けられるように金具も付けましたが、お尻のポケットがモッコリするのが好きでないのでこれは使わないでしょうね。
マチの間にもカードやレシートなどが入るのでなかなかの収納力です。
実は今回数年ぶりに革細工をしました。
作った物の修理はしていたのですが。
久々で楽しかったです。
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