前回からひと月空いてしまいました。
暑くて外に出たくなかったのです。笑
台風も来てましたしね。
この時期になると渡り鳥は、干潟などに生息する鳥達以外の種は、繁殖地から離れて渡りの準備を始めます。
子育てで餌の少なくなった繁殖地から離れて、餌を探しながら(雛たちの飛ぶ練習、危険の回避方法を教る、なども兼ねていると思います。)仲間たちと合流していきます。
殆どの鳥は単体でなく、サシバなどの猛禽類も含めて、群れを作って渡ります。
渡る時は飛び続けているようなイメージを持たれる方もいますが、海を渡る時は別ですが、なるべく陸地の所を飛び、毎日少しずつ移動していきます。
海を飛ぶというのは物凄くリスキーだと思いますので、なるべくなら通りたくないでしょう。
猛禽類や身体の大きな種は昼間に移動する者もいますが、小鳥の場合は夜です。
鳥にあまり興味ない人に夜に移動するというと、驚かれるのですが、それは鳥目という言葉のせいでしょう。
私はそれを都市伝説のような物だと思っていて、殆どの鳥は月明かり程度の光があれば見えていると思います。
ニワトリが他の鳥と比べれると弱視気味で、夜に活動しない所から生まれた言葉だと言われています。
都市部のカラスやムクドリなどは夜でも普通に飛んでいますよね。
久しぶりに今年カワセミとカイツブリとササゴイが繁殖に失敗した池に行ってきました。
繁殖できなかった種がどうしているか気になっていたのと、気の早いコガモが来ているかもしれないと思ったからです。
コガモはいませんでしたが、
毎年避暑にここに来るゴイサギは沢山いました。
こういう写真を撮っている時私が考えていることは、「アカミミガメに乗ってくれないかな・・・」です。笑
これは若いゴイサギで、通称ホシゴイです。羽根の白い斑点が星のように見えるからそう呼ばれるよになったらしいです。
本州では留鳥ということになっていますが、地域によります。
北海道では夏鳥ですし、寒がりな個体は冬に東北、関東から南に移動します。
ここでは春から夏にかけてしか見ないのですが、普通に考えたら繁殖していると思うでしょうが、ここでは繁殖していません。
4月頃に姿を現した時にはホシゴイで来ているのです。
成鳥とホシゴイは見ますが、ホシゴイより小さい個体を見たことがないし、繁殖している様子もないのです。
ここに来るゴイサギは、いったい何時何処で繁殖しているのでしょうか?
ゴイサギは一応夜行性なのですが、若いホシゴイたちは朝方は眠くないのか、他の個体が近くに来たり、目が合うと小競り合いを始めます。笑
人間の中学生、高校生と一緒ですね。
この個体は赤丸の枝の陰にいる個体と小競り合いしています。
左の個体が飛んでくると、右の個体は臨戦態勢に。
もう大騒ぎですよ。笑
そして冠羽を立ててこの表情。
試合に勝った格闘家のようです。笑
これは赤丸の所で成鳥(この子らの親?)が眠っていた所の側に騒々しくやってきたホシゴイが怒られて逃げ出した所です。笑
成鳥はこの様に日影の木々の奥で静かに休んでいるので、そりゃ怒りますよね。笑
ホシゴイたちも2年ぐらいするとこのような色になります。
なので、江戸時代頃は違う種だと思われていたようです。
こちらも成鳥に見えますが、濃紺の所にグレーの羽根が混ざっていたり、グレーの部分も色が薄いので、ホシゴイと成鳥の間といった感じでしょうか。
ホシゴイがペリットの吐き出しを見せてくれました。
ペリットとは、主に動物食の鳥が食べた動物の毛、歯、骨、魚のエラ、甲殻類の固い部分など消化されない物を丸いかたまりにして吐き出した物です。
矢印の赤茶のものがペリットで、これは結構大きいですね。
大きかったので結構苦労していましたが、出て良かったです。
赤丸の所に写っているのが落ちていくペリットです。
水草の良さげな場所にいた個体の所に、冠羽を立てて「お前の場所は俺の場所~」とジャイアンの様な個体がやって来ました。笑
元々いた個体が大人だったのか、性格なのかアッサリと譲りました。
先にいた個体は身体が少し大きいですし、顔や首から胸にかけての羽根色が少し濃いので、ちょっとお兄さんなのかもしれません。
流石に10時を過ぎた頃にはホシゴイたちも静かになりましたが、彼らを見ているのは全く飽きません。笑
ホシゴイたちが静かになって暫くしたら、ササゴイがやって来ました。
色からして幼鳥のようです。
今年ここで繁殖に失敗したつがいが、あの後繁殖に成功した雛かどうかは分かりませんが。
ササゴイは九州以南で越冬するので、そろそろ移動を始めていますし、1羽だけですので何とも言えません。
ササゴイとゴイサギはよく似ていますが、目を見ると一目瞭然です。
ササゴイは黒目に黄色、ゴイサギはオレンジのフチです。
カワセミも健在です。
ここを縄張りにしている成鳥のオスでしょうか。
こちらは・・・・・幼鳥ですね。恐らく今年生まれの個体です。
生まれた場所はその親の縄張りで、雛がある程度成長すると追い出されるので、縄張りを求めてやってきた個体だと思います。
この幼鳥が私が撮っているすぐ側に来ました。
10メートル以内です。
鳥は向こうから来た時はそこにいることを許してくれます。
ただし、音を出したり声を出したり、急に動いたりは厳禁ですが。
この時も停まった直後は少し警戒していましたが、ジッと動かずにいたら大丈夫になりました。
ほんの数十秒動かずにいるだけでいいんです。
幼鳥は、お腹のオレンジの部分がまだくすんだ色で、黒も混ざっています。
そして脚も黒っぽいです。
頭部や雨覆いの羽根も黒っぽいです。
カワセミの雌雄は嘴で見分けます。
嘴の下側が赤いのがメスです。
この個体も赤く見えますが、幼鳥の場合根本だけが赤い個体が多いので、この時点では雌雄は分かりません。
これは以前撮ったものですが、成鳥のメスの場合この様に先まで赤くなっています。
数十分至近距離で撮影させてくれました。
この冬はこの個体がここでの主な被写体になるかもしれませんね。
私がここに通いだして6年ぐらいになりますが、野生化でのスズメぐらいのサイズの野鳥の寿命が、3~5年と言われているので、ここを縄張りにしているカワセミも世代交代しているものと思われます。
カワセミの場合なかなか個体認識するのが難しいので何度変わったかは分かりませんが。
いずれにしてもここがカワセミの餌場として機能していることは喜ばしいです。
ですが、人口の雨水調整池なので、雨水調整の機能が保たれているなら、池が汚れても、栄養過多になって水草などの生育が悪くなっても、手をかけることはありません。
今の所、コイやブルーギルが生きていけているので、当然稚魚もいますので餌場として機能していますが堆積物などの影響でどんどん水深が浅くなっていますので、いつまでこの状態が続くか・・・・・
私はここが地元ではないので意見することは出来ませんが、一度かいぼりなどをしていただきたいと思っています。
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