まだまだ暑いですが、湿度は大分下がってきまし、朝晩は過ごしやすくなってきました。
先日自然沼としては関東で2番目の広さを誇る沼に行ってきました。
湖、沼、池、明確に区別する定義はないらしいですが、水深5メートル以下でイネ科やアシ、ヨシなどが生えていて透明度が低く規模が大きくない水が溜まっている場所を「沼」と呼ぶらしいです。
ここの沼は一応漁協もあり漁をしている方もいるにはいますが、素人目にもそれで生計を立てているとは思えません。
主に農業用の溜め池として利用しているらしく、夏は水を貯めて、冬には水門を開け放します。
当然ですが夏の間は護岸ギリギリまで水がありますが、今の時期ぐらいになると水が減り周囲に干潟が出来ます。
そうすると、サギ類やシギチドリ類(通称シギチ)が集まってきます。
特に9月中はユーラシア大陸北部から、インドネシアやパプアニューギニアさらに遠くのオーストラリアまで渡る鳥が一時的に滞在します。(旅鳥)
セイタカシギ。
かつては迷鳥だったらしいですが、今では留鳥です。
ここを餌場にしているらしく、干潟が出現する秋以降に、頻繁にやって来ます。
この日は2羽いました。
コチドリ。
日本で繁殖してそろそろ越冬地に向かいます。
ここにはもっと北で繁殖していた群れが渡り途中に立ち寄ります。
越冬地は多分詳しく調査をしていないのではないかと思います。
ハッキリここだよと明言している情報がありません。
恐らく東南アジア辺りではないでしょうか。
ネットで野鳥を調べる時にトップ付近に出てくるのがwikipedia、サントリー、日本野鳥の会(birdfan)だと思うのですが、どのサイトを見ても越冬地を書いていません。
まぁwikipediaはいいですが、分からないなら分からないと書けばいいのにと思います。
足をブルブルして砂の中のミミズやゴカイ、昆虫(幼虫)などを追い出して食べます。
多分こちらはイカルチドリ。
夏羽なら一目瞭然なのですが、冬羽はどちらもとても良く似ていて、既に冬羽になっていますし、幼鳥もいますのでもう分かりません笑
シギチドリ類に詳しい方は一目で分かるみたいですが。
私は主にアイリングの色で区別しています。
夏羽ですと左がコチドリ、右がイカルチドリ。
冬羽も左がコチドリ、右がイカルチドリです。
黄色いアイリングが目立つのはコチドリ、白っぽいのはイカルチドリ。
しかし個体差で黄色が薄い個体や、黄色っぽい白の個体もいますから・・・笑
あとは・・・・・感覚でしかないのですが顔の印象と嘴の形状で区別していますが、冬羽は未だに同定に時間がかかります笑
アオアシシギもいました。
繁殖地はユーラシア大陸北部で越冬地は東南アジアやオーストラリアです。
春と秋に日本に立ち寄ります。
魚類や甲殻類、水生昆虫を食べます。
餌かと思って咥えたら・・・・・
木片だったようです笑
この個体はズンズン近づいて来て、10メートル程の所まで来てくれました。
トウネン。
繁殖地はユーラシア大陸北東部などのツンドラ地帯で、越冬地は東南アジアやオーストラリアです。
190mlの缶コーヒーの空き缶と比べるとこんな感じの大きさです。
ほぼスズメ大です。
こんなに小さくてか弱そうに見える鳥が、年に2度も8000~9000キロの旅をしているなんて思えません。
何か気に障ることでもあったのか、コチドリがトウネンちょっかいを出しますが・・・
後ろからの攻撃でしたが軽くヒラリと躱します。
伊達に長旅していませんね。
旅の途中でケガなどしたら命に係わりますから。
反応の速さと飛翔能力の高さを垣間見ることが出来ました。
分かり難いですが、オジロトウネン。
後ろの少し大きいのはコチドリです。
オジロトウネンの繁殖地もユーラシア大陸北部なのですが、越冬地はベトナムやカンボジア、インドと、日本よりも少し西です。
元々は大きな群れなど、飛来数が多かったらしいのですが、今は少数です。
私の個人的な想像ですが、以前は越冬地がもう少し東寄りの東南アジア辺りだったのが、何らかの理由で越冬地を西に移動したのではないか?と思っています。
今日本に立ち寄るオジロトウネンの殆どは、繁殖地が被るトウネンの群れに紛れて来てしまっているようです。
オジロトウネンがいると、必ずと言っていいほどトウネンもいますので。
シギチドリ類は特に冬羽が似ていることが多くて、同定が難しいです。
私のブログにはあまり登場しないシギチドリ類ですが、理由はどの種も生態や行動が似ているからです。
よく観察すれば、シギチドリ類でもそれぞれ違うのでしょうが・・・・・
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