今年はヒレンジャクの当たり年のようです。

先月ヒレンジャクを見に行ったが1羽しか見つけられなかった場所にもう一度行ってきました。

3月になったら行くつもりでしたが、鳥友さんから群れが来てるよと教えていただいたので行ってきました。

こんな鳥です。

冠羽といい、顔のオレンジ色といい、アイラインといいまるで歌舞伎役者のようです。

ここの木は高さが5メートル?7メートル?程しかないので、結構近くで見れます。

この写真などは3メートル以内の高さの枝に停まっているのでスマホで撮っている人もいました。

今年は中国地方や長崎の五島列島に大きな群れがいるらしく、住宅地の電線に数十羽が止まっている画像をニュースサイトで見ました笑


駐車場に着き朝食を食べていると日が昇ってきたので撮影の準備を始めます。

ここは高速を使って90分ほど掛かるのですが、カメラマンが少ないことと、さほど高くない木に寄生しているヤドリギの実を食べに来るので近くで撮れる、木のすぐ脇に池があり給水も撮れるのでここに来ます。

実は隣県にもヒレンジャクが来てるよと別の鳥友さんから連絡あったのですが、そちらは人の少ない早朝だと地面近くのヤブランの実を食べに来ているのを撮れるのですが、カメラマンが増えると追い掛け回す人が出てくるので、下りて来なくなります。

2021年に撮ったキレンジャクです。



ヒレンジャクはシベリア東部・中国北東部で繁殖します。

日本は越冬地ですね。

繁殖地から来て遠くのあの山で過ごし、2月末から3月初めに下りて来て、ここでヤドリギの実をたらふく食べ繁殖地に帰ります。


ヤドリギが寄生している気に近付いてみるとカメラマンが2名ほどいますが、撮影していないのでいないのかと思ったら、

いました。

メッチャいますね笑

2名のカメラマンは給水シーンを狙っているようです。

早朝は寒いので固まっている集団が。

ヒレンジャク団子ですね笑

歌舞伎役者が見得を切っているようです笑

因みに雌雄の見分け方ですが、風切り羽根の白い所が片仮名のレのように見えるのがオスで、

メスは線だけです。

個体差や年齢にもよりますが。

ヒレンジャクはヤドリギ大好きです。

短いですが動画も撮ってみました。

エナガやシジュウカラも来ますが、寄生されている木にいる虫が目的の様で、ヤドリギの実を食べるのはヒレンジャクだけです。

ただヤドリギの実はゼリー状というかスライム状というか、そんな感じなので、

フンはこんな感じです笑

ですが実はこれはヤドリギの生存繁栄の戦略で、このゼリーは種子を包んだまま胃や腸をすり抜け、排出され、宿主に着くことで寄生が始まります。

この写真でちょっと黒っぽい固形物のような物が数個確認できますが、それが種子です。

まるで常陽樹のように見えますが、緑色の部分は寄生しているヤドリギです。

右にヒレンジャクがいる所に赤点を付けてみました。

見える所だけで40ぐらいいます。

ヤドリギに隠れている個体や、池に給水に行っている個体、他の木に行っている個体もいるので、この付近に50以上はいるでしょう。

給水も10メートル以内で撮影出来ます。

シンプルなバックだと綺麗な羽根色が際立ちます。

見ているととても美味しそうに飲むんですよね。

もしかしたらこの水は物凄く美味しいんじゃないかと錯覚して、飲みたくなってきます笑

ほんとに美しい鳥ですね。

毎年増減はありますが、ここには毎年来てくれます。

ここの公園にここまでヤドリギを広めたのは間違いなくヒレンジャクです。

毎年美しい姿を見せてくれて感謝しかありません。

何処から見ても派手で美しいです。

何故この模様になったのでしょう。




ヒレンジャクがここにきて、啓蟄も過ぎました。

いつも行く池でも複数の種が繁殖の準備を始めています。

もう春ですね。



zio's 探鳥とモノ作り

レザークラフト中心に、ハンドメイドが好きで、鳥メインで他に花、昆虫の写真を撮るのが好きです

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