カワセミ夫妻の池に侵入者

最近気温も上がってきて、サクラの開花予想なども話題に出るようになりましたが、今月初めの私の誕生日に知人からもらったサクラの花束は満開になりました。

家に届いた時は驚くと同時に、ジョージ・ワシントンの逸話を思い出し、悪いことをしているような気持になってしまいました笑

ですがこんなに間近でサクラにふれたのは初めてだし、何より目一杯近づかないと分からない、優しく、慎ましく、微かに甘い香りをしれて感動しました。



カワセミ夫妻の池に侵入者が来ました。

毎年何度かあることです。


ここの池と近くの川を縄張りにするオスが代々いて、繁殖期に他所からメスが自分の縄張りを離れこの池にやって来てここのオスが気に入れば繁殖します。

たまに別のメスが来てペアの2羽が縄張りから追い出します。

なので、繁殖期になるとメスが移動してオスの縄張りを探して繁殖するのでは?と思っています。

稀に別のオスも来ますがそれは、去年生まれでまだ縄張りが無いのか、縄張り争いに勝てなくて決まった縄張りが無いのか、のどちらかではないかと想像しています。


これは私が主にここでカワセミを観察した結果の意見なので、他の場所にも当てはまるかは分かりませんが。

この日は普段早朝はあまり動き回らないメスがよく動いていました。


そしてしばらくすると2羽のカワセミが追いかけっこを始めました。

ペアになる前のいい感じの雌雄も「私を捕まえてみなさいウフフ」「こいつぅ~」みたいな感じで追いかけっこをすることがありますが笑、交尾もしていてペアになっているこの時期だともうしません。

赤丸がここのペアです。上がメス。

2羽で協力して侵入者に対応しています。

高速で威嚇の囀りをしながら追いかけます。

超望遠のレンズを使っているので2羽がかなり近づかないと同時にとらえることが出来ません。

この写真は前が侵入者、後ろがここのオスです。

この日はオスメス1羽づつの侵入者が、入れ代わり立ち代わり時には同時に来ていました。

だったらその2羽がペアになればとも思うのですが、人が頻繁にいて猛禽類や肉食哺乳類や爬虫類が少なく、餌になる魚が豊富なこの池は繁殖地として魅力的なのでしょう。

おかげでこの日は飛び物(鳥が飛んでいる姿)を沢山撮れました。

私は一応手摺の陰にいるのですが、侵入者に気を取られているので結構近くを飛んでくれました。

午前中いっぱい1時間に1度程度追いかけっこを繰り広げていました。


いつもならメスがよくいるエリアとオスのお気に入りの狩場を行き来するのですが、ここでの数年のカワセミ観察の経験から、この日の様に落ち着かない日は、オスはお気に入りの狩場には行かないと分かっていたので、メスのエリアに張り付いていました。

メスの食事。

このメスはとても狩りが上手く、水面を見ていないようなのに飛び込んだり、見ている方と逆の方に飛び込んで獲ったりするので、前回のオスの様な飛び込みの写真を撮るのが難しいです。


オスは狩場で獲った魚を少し離れたメスの所に持って行って求愛給餌することが多いです。

前回の遠くからの求愛給餌はオスの狩場から撮ったのであんな写真だったのです。

鳥なら飛んで数十秒ですが、ホモサピエンスは歩くことしかできないので数分かかります笑

交尾も求愛給餌もオスがメスの所に行ってすることが圧倒的に多いです。

この日はメスのエリアにずっといたおかげで求愛給餌を見れました。

オスが狩場にいるのは双眼鏡で見えていたのですが、動かずに待っていました。

オスが「獲ったよ」とチッチッチッと鳴いて、メスが答えるようにチッチッチッと鳴いたので、求愛給餌をするのでは?と期待しました。

メスが少しオスの近くに移動する場合もあるのですが、この時は真っすぐメスの所に来ました。

右がオス、左がメスです。

メス「ちょうだいちょうだい早くちょうだい!!」笑

いやいやオスもここまで来てたらあげるでしょ。

ここで自分で食べたら最悪の男だよ笑

求愛給餌が終わると、オスは必ず「ドヤッ!」と誇らしげなポーズをとります笑

このオスだけでなくオスはみんなやるので、「求愛給餌したらドヤりなさい」とカワセミのDNAには刻み込まれているようです笑


しかしながら巣作りの方は一向に進んでおりません笑

以前かなり掘り進んだ場所がありましたが、今は見向きもしません。

巣穴は30センチ程横穴を掘るので、掘り進んで木の根があったり、例えば5センチ大の石などの障害物があったら、取り除くことが出来ないのであきらめるしかありません。

上がオス、下がメスです。

「あの穴なんかどうかな?」「なかなか良さげね」と相談中。

この穴は石が落ちたか、木の根があったかでイチから掘ったわけではない気がしますが、気にはなっているようです。

覗いたりもしていますが、掘ってはいないようです。

掘っていれば砂や小石が水面に落ちるので見ていれば分かります。

内覧程度のようです。

他にも内覧している所があるので、巣穴完成はまだかかりそうです。




なかなか繁殖が進まないので、近所のジジィとしては歯がゆいです笑

近くに若い夫婦が越して来たら、「子供はまだなのかねぇ」と気に病む、若い夫婦にウザがられる年寄りの気持ちがよく分かります笑

お願いします。今年は孫の顔見せてください笑


zio's 探鳥とモノ作り

レザークラフト中心に、ハンドメイドが好きで、鳥メインで他に花、昆虫の写真を撮るのが好きです

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