3年振りに繁殖するかと思っていたカワセミですが、先週様子を見に行った時、
メスの様子が変でした。
この画像だと濡れた後のようですが反対側から見ると、
目の周りの羽根が欠損していますし、頭部の羽根もです。
80メートルぐらい離れた所からの撮影で鮮明ではありませんが、明らかに弱っているような様子でした。
ズームで観察しても外傷や出血などは確認できませんでしたが、この後林の中に入ってしまいその日は姿を見ることはありませんでした。
以前にカワセミの繁殖を観察した時に、あまり巣に入らない日もあったし、メスに何かあったとしても、回復するかもしれないので1週間待って昨日様子を見に行きましたが、オスしか確認できませんでした。
去年は巣作り途中でメスがいなくなりましたが、巣の中を覗けませんから確実ではないですが、今回は高い確率で抱卵に入っていたと思います。
そんな中メスが離れるとは考えにくいので、縄張りへの侵入者か、他の鳥又は他の生物との争いなどで傷つき、命を落としたのではないか思います。
非常に残念で悲しい出来事ですが、自然界では無いことではりません。
私は人の手で野生生物の生活が脅かされることには憤りを感じますが、野生生物同士がやることには手も口も出す気はないので観察し、考察するだけです。
まだ5月なので、今後別のメスがやって来て繁殖する可能性が無いわけではありませんが、とても低い確率ではないかと思います。
そしてハシボソガラスですが、
大きく口を開けているのが雛たちです。
口の中が赤いのが分かると思いますが、大人になるにつれて黒くなっていきます。
右側に親鳥がいるのですが、遜色ないサイズになっています。
ただ一つ気になることが、
先週は明らかに4羽いたのですが、昨日は3羽だったような気がします。
この巣は一方向からしか観察出来ないので、こちらから見えない場所にいた可能性はありますから、巣立ってみないと分かりませんが・・・・・
カワセミは残念ですが、この日ふたつの発見がありました。
まずはこちら、
オナガの巣を見つけました。
いつもの場所でカワセミの巣を観察していると、オナガが私の真上でうるさく囀っていて、まるで文句を言われているような感じでした笑
まぁオナガも「鳥界の反社」(笑)と言われるカラス科で、理不尽な言いがかりをつけらては堪らないので、少し離れました。
すると巣材の枝を運んでいたので、見付けることが出来ました。
池の周りの遊歩道の真上で、散歩やジョギングの人がそこそこ通ります。
写真では巣に乗っていますが、抱卵しているわけではなく、持ってきた枝を置いて体重を掛けているのです。
枝を重ね組み合わせて、体重をかけて固めます。
枝部分が完成すると中に柔らかい葉や動物の毛などを敷きます。
この時期、公園や遊歩道には散歩中の犬や野生動物の抜け毛が落ちており、それらを利用します。
カラス科なのでハシボソガラスの巣とよく似ていますね。
この写真はキレイに写っていますが、これは風で手前の枝と葉が動いたからで実際は、
こんな状態です。
まだ巣作り途中で、人の観察をストレスに思うと中止してしまうこともありますから、なるべく隠れながら観察します。
私が何度か写真を撮った後も巣作りを続けていたので、ここからの撮影は大丈夫なようです。
オナガの巣作りを見ていてビックリしたのは、巣作りに使う枝を苦労して折っていたことです。
以前猛禽類のツミの巣作りを見た時は。落ちている枝を拾っていることが多かったので。
カラスも折って使うようです。
嘴の形状の違いで、枝を折ることが難しいとかがあるかもしれません。
そしてもうひとつ。
ゴイサギが巣作りをしているような行動をしていました。
ここには毎年春になると来て冬にはいなくなるのですが、繁殖しているような様子を見たことがありません。
ですがよくよく考えるとゴイサギは基本夜行性なので、繁殖活動も夜に行われているのかもしれません。
以降ゴイサギにも気を付けようと思います。
動画撮ったのですが、今日はYouTubeの調子が悪いらしくアップロードに時間が掛かっていて、間に合いませんでした。
2024_05_03_18_19追記
アップロード出来てました。
持ってきた枝を孫の手の様に使ってます笑
そしてコサギは、
嘴の後ろ、目元がピンク色になっています。
これは婚姻色といって「私はとても発情しています!!」と宣言しているのです笑
通常は黄色です。
私だったら「発情しるぞ!」と世間に宣言しながら往来をかっ歩することなど恥ずかしくてできませんが笑
他には、
こちらはオナガの巣の近くにあるキジバトの巣です。
そして、
電柱の変圧器?の下に作られたハシボソガラスの巣です。
現在繁殖中の種、これから繁殖を試みる種、残念ながら失敗してしまった種。
毎年のことですが、いろいろなドラマが繰りひろげられています。
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