サシバが2羽になりました。

先月末、サシバを今季初視認したので、様子を見に行ってきました。

去年短期間サシバを観察して思ったのは、「朝が遅いな・・・」ということです笑

夏でも冬でも鳥達はだいたい日の出から動き出します。

ですが、サシバは早くて8時過ぎぐらいです。

ですので、駐車場から動き出すのを待っていました。

カラスが騒ぎ出したのでそちらを双眼鏡で覗いてみると、サシバがチョッカイ掛けられていました。

カメラを担いで撮影開始です。

この写真で前回見た個体でなかったので、このエリアに複数のサシバがいることが分かりました。

この個体はカラスに追われて飛び去ってしまいました。


去年いた個体が好きだった辺りに行って待っていると

先月見た個体が出てきました。

数分で飛び出しかなり高度まで上昇していきました。

ウォーミングアップみたいなものでしょうか?

その後ここの付近の別の木に戻り、さらに近くのサクラの木に移り、狩りをはじめました。

サシバを追って移動です。

付近には10本程のサクラの木があるのですが、そこに停まって狩りをしています。

私がいる所とサシバがいる所とは田んぼを挟んでいるので80メートル離れています。

私がいるのは農道で、サシバがいるサクラの前にも農道がありますが、そちらに移ったら飛び去るだろうと思われるので、離れての撮影です。

チョウの幼虫を食べています。

チョウの幼虫を食べ終えたら、田んぼに下りて何かを獲ったようです。

こちらから何を獲ったか見えなかったのですが、すぐにさらに遠くに移動していきます。

私も老体に鞭打ってカメラを担いで小走りで追います笑

電線に停まって何か食べています。この写真はトリミングしていますが、この時点では100メートルぐらい離れています。

50メートルぐらいまでなら近づけるだろうと思ったので、更に移動します。

50メートルぐらいからの撮影です。

デジタルズームも目一杯でやっとこの大きさです。

カエルを食べているようですね。

皮を剥いているのか、内臓を取っているのかして、最後はまる飲みですね。

食べたら嘴を綺麗に。

この行為はミサゴやハヤブサなどの猛禽類や、動物食の鳥達と同じですね。

30分近く撮影していて一度だけ睨まれましたが、その後も嘴の手入れや、羽繕いやフンをしていたので、この距離内にいるのは許してくれているようです。

食べたら出します笑

私は特別な訓練を受けているので鳥がフンをする時は分かります笑

その後こちらに向かって飛んできてくれました。

この個体は尾羽が多少欠けていますが、風切り羽根が揃っていて綺麗な個体ですね。

田んぼや藪の地べたに下りて昆虫や爬虫類、両生類などを狩ります。

去年は狩りを見れませんでしたし。

去年サシバがいることが分かったのは6月なので、もしかしたら田んぼに水が入ると狩場が変わるかもしれません。

暫く狩りを観察していると、オスが木のてっぺんで囀ったり、飛んだりを始めました。

すると・・・

ここの裏の谷の方からもう一羽のサシバが現れました。

下が私が朝から撮影していたオスです。

上が恐らく朝方カラスに追われていた個体だと思います。

メスですね。

サシバの雌雄は、個体差もありますが白い眉斑が目立っていて、喉元が白っぽいのがメスです。

オスは眉班が曖昧で、喉元から人でいうところのデコルテ辺りまで茶褐色です。

そして更にいうと、メスの方は胸の辺りの模様が縦じまなので、若い個体のようです。

オスの方は横縞で、歳を重ねると横縞になっていきます。

少し調べてみましたが、何年目頃から横縞に変わるのかよく分からなかったのですが、恐らく2歳未満ぐらいは縦じまなのではないかと思います。


雌雄が一緒に飛ぶということは、繁殖への期待が高まります。

猛禽類はつがいになる前となってからも短期間、ディスプレーという行為をします。

雌雄が飛びながら、まるで踊っているように旋回し、じゃれ合う行為です。

この時は一時的に並んで飛ぶことはありましたが、ディスプレーとまで言えるかどうか・・・

以前クマタカのディスプレーを見たことがありますが、ちょっと違う気がしました。

とは言え、雌雄がいるということは期待してしまいます。




一昨年までサシバと言えば、年に一度秋の渡り時期だけに見る鳥だったので、サシバの日常を見ることが出来て感激です。

こんな日が来ると2年前の私に教えてあげたいです笑




zio's 探鳥とモノ作り

レザークラフト中心に、ハンドメイドが好きで、鳥メインで他に花、昆虫の写真を撮るのが好きです

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