サシバが3羽?

今週もサシバを観察してきました。

隠れる場所を電柱の陰からサクラの木の下にしました。

枝葉が張り出しているので上からは見えませんし、ここならいけるのではないか?と思いました。

朝7時半頃になると、水田のカエルたちが騒ぎ出します。

ほどなくしてサシバもお気に入りの梢に姿を現し、10分程羽繕いをして、こちらに来ました。

以前私が隠れていた電柱のてっぺんにいるようですが、サクラの木の下からは、葉でかろうじているということが分かるだけでした。

が、緊張してサシバの動向を伺っていて飛んだのが分かったので、カメラを水田の方に向けると・・・

えっ?

すぐ目の前にいました。

この写真は細部を観察する為に大きくトリミングしていますが、あとで距離を測ったら16メートルでした。

最初は獲物に夢中で私に気付いていないようでした。

トリミングしないと、

この大きさです。

ご覧とうりアマガエルを獲ったようです。

この距離だと向こうから来たとしても近すぎた様で、私に気付いたらすぐに飛びました。

近くの電線移りアマガエルを平らげました。

これには大興奮です笑

ほんの数分(1~2分?)でしたがこんな距離で見れるなんて。

留鳥のオオタカやトビですらこんな近くで見たことありませんよ。


そして、1羽だけですがルーティーンが分かってきました。

水田に水が入るとまた変わるでしょうが、

7時半頃ねぐらからお気に入りの梢に現れる。

サクラの木か電柱に移動してきて小一時間狩りをする。

1・一番ラッキーなのは、その後も2~3時間ここで狩りをする。です。

2・その次は一度別の場所(違う狩場?)に行ってしまうが、戻って狩りをする→移動→戻って来るを何度も繰り返す。です。

3・一番不運なのは朝狩りをして飛び去り、その後午前中は一度も戻らない。です。

去年含め、2のパターンが一番多いような気がしますが、こればっかりはサシバの気分なのでどうにもなりません・・・笑


今週半ばはとても運のいい日がありました。

2のパターンだったのですが、ハチクマも現れたり、カラスとのバトルが見れたりと濃い1日でした。

サシバはカラスと比べるとこんな感じのサイズ感です。

ハトより大きくカラスより小さいといった感じです。

カラスの方も繁殖期なので威嚇しているのか、いつものようにからかっているだけなのかは分かりませんが、傷つけてやろうとか亡き者にしようとかって感じではなさそうです。

結構距離があって大きくトリミングしていますが、サシバとカラスの飛び方というか、姿勢を見ると・・・

カラスの方は色々な体勢になってサシバに向かっていますが、サシバの飛び姿は一緒です。

数分は観察していましたが、サシバはこの体勢で、カラスの必死の攻撃を軽くいなしているように見えました。

やはり年に2度、数千キロを旅する種の飛翔能力は違います。

空でからまれ、餌を獲れば横取りしようとやって来る笑

よくキレないなと思います笑


今季ここで確認できたサシバはオスメス各1羽でしたが、この日3羽目が現れました。

私だけが見たなら勘違いかもしれませんが、鳥友さんと2人で確認したので間違いないです笑

こちらが前からいる、私にねどこと狩場を1カ所押さえられている個体です笑

この個体は尾羽の真ん中に欠損があり、右の風切り羽根に欠損ではなさそうですが、乱れがあります。(赤矢印)

向きが違いますが、こちらがこの日初めて見た個体です。

見ての通りぱっと見同じ個体のように見えますが、風切り羽根や尾羽の欠損、尾羽の黒縞のはいり方、青矢印の所の模様の違いなどで別個体と分かります。

こりらは尾羽に欠損が無く、右の風切り羽根に乱れがありません。

ですが、橙矢印の所に欠損がありそうなのと、その隣の風切り羽根の先端に欠けがありますね。

この辺が簡単に見分けるポイントになりそうです。

あと、今の所ここは元からいる個体の縄張りになっているようなので、山肌を低空で飛んだり、

狩りをする為に低い枝に停まったりするのは、

前からいる個体だけだと思います。

この個体だけなのかサシバ全般がそうなのか分かりませんが、他の個体が縄張りに侵入してきても威嚇するような行動は見られませんでした。

その他にメスがいますが、5/9のように近くに来ませんので、今年も繁殖は無しなのでは・・・と思いはじめています。

2013年の環境省自然環境局野生生物課のサシバに関するレポートを見ると、3月下旬から4月半ばまでに求愛、造巣している個体が大半で、この時期は抱卵育雛期です。

ここの個体達は未だ、多分求愛すらしていませんから。

まぁそんなこと人間が気に病んでも仕方ありませんが笑


私は野鳥の写真を撮ったり、編集する時になるべく人工物を入れないように撮ったり、トリミングで人工物を無くしたりするのですが、サシバの場合は入れたくなりますね。

こちらは行けば挨拶をし、少し話もする地元の方の家のアンテナに停まったサシバです。

その方に「このアンテナ見覚え無いですか?」とこの写真を見せたら、「あれ?これうちじゃない!こんなとこ停まってたの!?」と喜んでおられました笑

子供の頃からなんかトビじゃないタカがいるとは思っていたけど、名前も渡り鳥だってことも知らなかったらしいです。

私も「たまにうちのアンテナにサシバ停まるんだよ。」って言いたいです笑

アンテナから水田に下りて、

チョウ?の幼虫を獲っていました。

私の様に年に一度、秋の渡りの時期だけにサシバを見ていていた人間からすると、こんな人の生活圏にサシバがいるということがとても新鮮です。

知識ではサシバの好む繁殖地は山あいの谷戸の水田付近だとは分かっていたのですが。





繁殖はともかく、去年は梢に停まっている所だけでしたが、今年は狩りや低い所でリラックスしている所も見ることが出来ました。

今年は長野行かなくてもいいかな・・・・・笑


zio's 探鳥とモノ作り

レザークラフト中心に、ハンドメイドが好きで、鳥メインで他に花、昆虫の写真を撮るのが好きです

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