前回、違う種の巣を見つけたと書きましたが、ササゴイです。
私がササゴイという鳥を知ったのは2017年頃で、オイカワという魚を獲るササゴイをネットで見て知りました。
オイカワという魚は繁殖期に虹色になりとても美しく、それを獲るササゴイの写真を撮るために何十人もの野鳥カメラマンが集まっていました。
そしてこの雨水調整池でカワセミを撮っていた時に、はじめてここでササゴイが繁殖している知りました。それが2018年で、2020年までこの池に営巣木があり繁殖していました。
これは2019年の雛です。まるで恐竜ですね笑
現代の鳥類が恐竜の子孫説がありますが、この姿を見るとうなずけます。
コロナ禍真っ盛りの2020年の冬に、営巣木の上部が大幅に伐採されてから他の木での繁殖を試みてはいるようですが、私の知る限り一度も成功していません。
巣は作ったがどうも途中でやめてしまったことが2度、抱卵までしていたが雛を見ることが無かったことが一度です(近くにハシボソガラスの巣があり、巣立ち雛たちがササゴイの巣がある木にいたので、遊び半分にボソの雛たちが襲ったか、ボソの親が餌とするために襲ったかだと思っています。)。
昨日、池の周りを散策中にササゴイを見つけたので、手すりに隠れながら目で追ってみると・・・
巣を発見しました。
4月中には来ていることは分かっていたのですが、週一ぐらいしか来れていなかったので巣作りしているのも気付きませんでした。
修行が足りませんね笑
この個体は雨覆いの羽根に茶色が多いので若い個体のようです。
2個の卵が見えます。
ササゴイは最大で6個ぐらいと言われているので、2個は少ないですね。
以前ここで雛を見た時は、4羽と3羽でした。
こちらが相方のようですが、この時点ではどちらがオスか分かっていませんでしたが、あることがきっかけで、雌雄がはっきりします。
卵を動かしています。
当然ですが、とても丁寧に卵を扱っていますね。
飼鳥の場合、卵を動かしてはいけないらしいですが、野鳥が抱卵中に卵を動かすことは珍しいことではなく、黄身がなるべく中心にあるようだったり、熱のこもる場所を避ける為と言われています。
この後もう一度動きがあったので動画をまわしました。
ササゴイは雌雄交代で抱卵するので、それが撮れるかと思ったのですが、抱卵交代をしないので途中で録画を止めてしまいましたが・・・・・
ですが、動画を見返して、前後の写真を比べて見たら、卵が増えているように見えます。
この写真は動画止めた直後腰を上げたところです。
この写真だと分かりにくいですが、白矢印の卵は乾いていますが、赤矢印の卵は若干湿っています。
そうすると卵を動かしていたのは、産卵場所を確保するためだったのかもしれません。
いや~失敗しました。
産卵かも?と少しでも思っていればもう少し動画を撮っていたのですが・・・
鳥の産卵姿勢を知らなかったのがいただけません。
完全に準備不足と勉強不足です。
これだと3つの卵が分かりやすいです。
最初の動画でも2個しか見えていないので、2本目の動画は・・・・・産卵だったのではないでしょうか?
鳥の産卵を見たことないので姿勢が分かっていませんでした。
漠然と抱卵のようなお腹を地べたに付けるような姿勢かな?と想像はしていましたが・・・
動画では上半身が見えませんが、どうやら中腰の状態で産んでいるようですね。
産卵を見たのは初めてですし、抱卵中でも産卵することがあると初めて知りました。
ほとんどの野鳥は、数日かけて数個の卵を産み、産み終わったら抱卵を始める。と一般的に言われています。
今まで観察してきた鳥達も抱卵を始めるまでは日に何度も交尾をしていても、抱卵が始まると交尾をしなくなっていましたし、卵が増えた形跡を見たことがありませんでした。
と言っても巣を間近で覗いているわけではないので、よくあることなのかもしれませんが。
産卵後、抱卵交代をしていました。
ということは、こちらのグレーが多い個体がオスで、茶色の多い個体がメスということになりますね。
その彼女はというと、約70メートル離れた対岸に飛んでいきました。
少し近づいてみると・・・・・
あっ、食事のようです。
産卵という大仕事を終えた後なので当然です。
一度に2匹獲っていますね。
ゆっくり食事を楽しめるのかなと思っていると・・・・・
「うちの子に何すんだゴルァァァァ!!」と言ったか言わないか笑
けっこう大きな魚が突進してきました。
ここで大きな魚と言えばコイかブルーギルです。
いまは魚たちも繁殖期なので産卵に来ただけかもしれませんが、慌てて飛びのきます。
獲ったうちの子は離しませんが笑
私はツバメがいたので撮影するために移動していたら、そちらの方に彼女もやってきました。
何度か狩りをして数匹の魚を平らげていました。
産卵後なのでカルシウムとタンパク質を補給しなくてはいけません笑
オニヤンマも獲りました。
ササゴイというと魚食べてるイメージですが、サギ類は昆虫もよく食べます。
私は手摺越しにいるので安心しているのか、どんどん近寄ってきます。
こうして近くで見るとかなり茶色いですね。
雰囲気が冒頭の雛たちに近い気がします。
あのヤロー(オス)ずいぶん若い娘つかまえたなぁ(嫉妬)笑
この場所を知っている人なら驚くかもしれません。
カワセミはじめ小鳥たちはよくここに停まっていますが、サギ類はなかなか停まりません笑
以前コサギが停まっているのは見たことありますが。
ゴイサギの若が同じ木に停まってくれたのでサイズの比較を。
白がゴイサギ、赤がササゴイです。
見た目は似ていますがゴイサギは一回り以上大きいです。
ササゴイが全長40-52センチ、ゴイサギが全長58-65センチです。
他に巣が見える場所を探してみましたが、これぐらいでした。
最初の場所が一番近くてよく見えるようです。
雛が巣立つと木の上の方に行きたがるようなので、ここからの観察もいいかもしれません。
前述のとおり、2020年以降ここで雛を見れていません。
カラスの巣も街路樹がバッサリ伐採されて営巣できなくなったので、ひとつ懸念事項が減ったので、5年ぶりに雛が見れることを期待したいです。
まだ5月なので大丈夫だと思っていたのですが、遊歩道の植え込み側に2時間ほど潜んでいたので、ヒトスジシマカに数カ所刺されました笑
もう外に出る時には対策をお忘れなく。
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