毎年の恒例、ササゴイの撮影に行ってきました。
ササゴイはサギの仲間で、ハトとカラスの間ぐらいの大きさです。
ササゴイの羽根色は、ブルーグレーと白がメインで地味な感じですが、オイカワというとても綺麗な色の魚を獲るので、画になります。
オイカワという魚は、初夏になると7色の婚姻色になります。
菜の花畑の中心で愛を語っている?笑
いや、荒ぶっているのか?笑
ササゴイは冬季は九州以南で越冬するので、東日本では渡り鳥です。
今年は4月半ばには来ていました。
ブロックの間をピョ~ン。
歩き方や、時折見せるコミカルな動きでカメラマンにも人気です。
サギの仲間にしては首が短いように見えますがS字に畳んでいて愛を叫ぶとき(笑)や狩りの時は目いっぱい伸ばします。
ササゴイは石などを利用して身を隠して魚が来るのを待ちます。
長い時は30分近く動かないこともあり、ネットで頭にトンボが止まっている写真を見たことがあります。笑
獲る為には我慢が必要なので、撮る方も我慢しなければいけません。
集中力を先に切らした方が負けなのです。
こんなサイズの魚だと、20匹ぐらい食べないと満足できないようで、狩りを始めると長い時は2時間近く楽しませてくれる時もあります。
この日は、前日に雨が降り川が増水していて川幅が広がり、狩りの足場になるような石の多くが水没していてあまり期待していなかったのですが、2羽のササゴイが狩りを見せてくれました。
2羽が接近すると緊張が走ります。
手前のササゴイは川の中から動かず、奥にいるササゴイが右手から来てよけた格好です。手前の個体が優位な立場らしいです。
奥の個体は先に来ていて1時間程小さな魚を獲っていて、この後すぐに飛んでしまいました。
飛び姿はなかなか美しいです。
そして、昼近くに後から来た個体が魅せてくれました。
歩きながら獲物を発見したようで、構えることなく水に飛び込んだので慌てて撮影し始めました。
ウワッ!デカい!しかも綺麗な婚姻色のオイカワじゃないですか。
この時3人ぐらいカメラマンがいたのですが、みなさん驚きと、この場面に遭遇で来たうれしさで興奮していました。
上の嘴で刺して、下の嘴で支えている感じでしょうか。
ササゴイは、すぐに飲み込めなさそうなサイズの獲物は、川から離れて時間を掛けて飲み込みます。
かなりのサイズなので彼も興奮しているのか、冠羽が立ってます。笑
浅瀬に移動して弱らせてから、刺していたのを抜いて咥えます。
カワセミなどは可愛い顔してなかなか残酷で(笑)、魚を弱らせるために、石などにたたきつけたりしますが、ササゴイはただただ待つだけです。
まぁ刺しているので時間かければ弱っていくのでしょうが。
いよいよ飲み込みます。
結構苦労していました。
獲ってから飲み込むまで20分ぐらい掛かっていたのではないでしょうか。
飲み込んだ直後。
平静を装ってるけど明らかに首の形状がおかしいでしょ~?
倍ぐらいの太さになってるでしょ!?
この狩りで結構満足したようで、この後も狩りをしようとはしていましたが、本気度は低かったように思います。
それは私たちカメラマンも一緒で、撮った写真の確認に夢中で、彼を見失ってしまいました。笑
梅雨が明けるころからカメラマンが増えてくるでしょうから、この時期に撮れてラッキーでした。
ササゴイさん素晴らしい瞬間をありがとう。
2コメント
2019.06.20 07:15
2019.06.15 12:00