日本のタカ、主にサシバとハチクマというタカなのですが、春と秋に集団で渡りを行います。
越冬地である東南アジアやニューギニアなどから春にやって来て日本で繁殖し、秋に越冬地に帰ります。
いや、繁殖地がホームなので、春に帰って来て秋に越冬地に行くですね。
関東近郊で一番有名な観察ポイントは長野県の白樺峠で、2年ぶりに行ってきました。
ホントは毎年行きたいのですが去年は行けなかったので、前日は眠れませんでした。(子供か)
朝の6時に着いてタカ見広場に向かいます。山を20分程登ると松本市で整備した広場があります。
ここ以外にもポイントは各地にありますが、ここは標高1600メートルなので、運が良ければ結構近くを通過してくれます。
それにタカを待っている間、ホシガラス、エゾビタキ、うまくすればがゴジュウカラなどの野鳥も見れます。
前日まで天気が悪く、朝からもやっていて、視界10メートルです。
7時頃になるとバーダーたちの願いが届いたのか、霧が晴れてきました。
朝靄の中に現れたのはハチクマでした。
前回、サシバが多くてハチクマをあまり撮れなかったので、一気にテンションが上がります。笑
その後天気も回復し、ハチクマが続々とやって来ます。
近くて低い!!もう感激です。
ハチクマはハチの巣を襲って、幼虫や蛹を主食にしています。
ハチの巣のみならず、時には養蜂の巣箱を襲うこともあるそうです。
野鳥カメラマンはみなさん逆光を嫌うのですが、私はむしろ半逆光~逆光が好きです。
立体感が出るし、翼を広げた時にこんな風に羽根が透けるからです。
ハチクマ背打ち。もう少し傾いてくれていればとも思いますが、しっかりと目も写っているので良しとしましょう。
午前一杯ハチクマを満喫しました。
この日サシバは、広場を迂回するルートをとっていて、よい写真が撮れませんでした。
青の矢印が松本市内です、地図の左下にタカ見広場があります。
サシバは赤い丸の辺りで上昇気流をつかまえて矢印の方に抜けていき、ハチクマは黄色の矢印のルートでタカ見広場付近を通過していきました。
サシバ。地図で小さい丸の方のルートです。
大トリミング。1キロ以上離れています。
お目当てのタカ柱。
超望遠レンズなので5羽しか写ってませんが、周りに20ほどいます。
夕方のタカ柱。黒い点々が何かしらのタカです。レンズの汚れじゃありません。笑
地図の大きな丸の辺りです。
旋回しながら上昇気流に乗っている。
今回ちょっと心残りがあるので、今季もう一度行きたいのですが、どうかなぁ・・・
ここではタカの数をカウントしていて、この日は1031羽が観察されたそうです。
この中には地付き(ここで生活している)の猛禽類も含まれますが、かなりの数でした。
タカ以外だと・・・
エゾビタキ。
今の時期、河原や公園にも居るので、近寄らずに敢えて山感出してみました。
ホシガラス。
前回は腕が無く、飛翔シーンを撮れなかったのですが、少しは腕が上がったようで撮れました。
ハリオアマツバメ。
都市部のツバメより一回りぐらい大きいです。
流石は「水平飛行で一番早い鳥」だけあって飛翔中を写すのは難しかったです。
これもピントが甘いので来年リベンジしたいです。
ゴジュウカラは囀りを聞いて、飛んでいるのを見ただけでした。
鳥以外にも
クジャクチョウ。
紫色が褪せてしまっていますが、それでも綺麗。
ミドリヒョウモン。
林道とかでも見掛けますが、高山で見ると一味違います。
スキー場で、異性が良く見えてしまうゲレンデマジックと一緒ですね。笑
アサギマダラ。
渡りをするチョウ。タカの渡りのポイントで結構見掛けるので、ルートが近いのでしょうか?
とまっているところが撮れず、この写真。
もう少しまともなの撮りたいなぁ・・・
今回、多少の不満もありますが、気候や、気流、そして鳥が相手なので仕方ありません。
自由にならないからこそ楽しいのでしょうね。
この年になると、自分の思い通りにいかない事って、少なくなってくるので、どんなに努力してもどれだけお金を使ってもどうにもならないことがあるということが心地よいです。
私はまだまだ未熟な人間なので、「お前なんてそんなもんなんだよ。」とたまには誰かに言われないと思いあがってしまいます。
鳥達には全く勝てないし、自分の好きにできないのでありがたいです。
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