ミサゴ!ミサゴ!ミサゴ!

鳥の中で動物食の種は結構多いので、狩りの瞬間を目撃、撮影することがたまにあります。

ヒタキ類、セキレイなどの昆虫のフライングキャッチ、チョウゲンボウやツミなど小型の猛禽類が、小動物や爬虫類を狩るところ、サギ類が長い首を伸ばして魚を狩るところなどです。

そんな中でも、水に飛び込んで魚を獲る種の狩りは迫力満点です。

今まで、カワセミやコアジサシがダイビングして狩りをするのを撮影しましたが、ずっと撮りたかったのが、大型の猛禽であるミサゴの狩りです。

全長54–64cm。翼開張150–180cmの大きさの鳥がダイブするのは、さぞや迫力があるでしょう。


この時期、サケ、アユの遡上を狙ってミサゴが狩りをするらしいので撮影のチャンスです。

この日は冬将軍が北風小僧を引き連れてやって来ていて、しかも撮影場所はからっ風で有名な地域。秋仕様のアウターで行ってしまい、とても寒かったです。笑

イメージでは遠くからミサゴ来るのが見えて、近づいて来て狩りという流れだと思っていたのですが、知り合いのCMさんの話ではどこからかいきなり来るということなので油断できません。

撮影ポイントの河原のすぐ後ろは土手で、後ろは視界が悪いのでそちらから来られると見えないのです。


待ちの間イソシギや、タヒバリ、セグロセキレイを撮影していると、何かが飛んだのでカメラを向けると、アオサギでした。

さらにアオサギの上空に何かいるなと裸眼で見てみると・・・・・

キタ~~~~~!!!

やはり土手の後ろから来て、すでに川の中を物色しているようです。

アオサギが飛ばなければ、さらに発見が遅れていたでしょう。

よさそうな獲物を見つけたようで、移動を開始します。

鋭い爪の足を出して、完全に狩りモードのようです。

カワセミにしても、コアジサシにしても、ハヤブサ系の猛禽にしても、猛スピードで垂直に近い角度で獲物を狩ることが多いのですが、ミサゴはこの体勢のまま、浅い角度でそれほどスピードを出さずにダイビングします。

着水前に足を前に出してこの体勢。

これをずっと撮りたかった・・・感激です。

水まで数センチというこの写真、自分の中ではかなり嬉しい一枚です。

連写で撮っているのですが、シャッターを切り始めるタイミングによっては、もっと水面から離れていたり、足が水に入っている可能性もありますから。

着水。

ここまで水に入るのですね。

当然ですがこの時点で既に魚を掴んでいるはずです。

プハッ!という感じで顔を出しました。

この後、7~8秒水の中でゴソゴソしていました。

落とさないように掴みなおしたりしているようでした。

いよいよ持ち上げます。

矢印の所に魚の頭が。

大きく羽ばたいて・・・

せぇ~の・・・

とりゃ~!

おぉ~!魚デカいぞ!!

ミサゴと比べてみると40センチぐらいあるんじゃなかろうか。

釣をする知り合いによると、ブラックバスではないかとのこと。

そのままどこかへ持って行って食べるようです。

すこし残念だったのは水から出た後、対岸に向けて飛んだことです。

ほとんど顔が写っていない後ろ姿でした。

近くで食べてくれることを期待したのですが、河原にはトビもカラスも、そして撮影しているオッサン達もいるので、落ち着いて食事できませんよね。笑

運がいいと他の個体が狩りに来るらしいのですが、この日はこの一羽だけでした。

ですが、野鳥撮影を始めた頃からいつか撮りたいと思っていた写真が撮れたので、とても満足な一日でした。



zio's 探鳥とモノ作り

レザークラフト中心に、ハンドメイドが好きで、鳥メインで他に花、昆虫の写真を撮るのが好きです

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