久々の林道

久しぶりに、鳥の写真を撮るようになって、公園や都市部の緑地じゃなく、初めて山中(林道)で撮影した場所に行ってきました。


野山や林道の場合、予めどんな鳥がいるかの情報は知っていても、林道のどこに何がいるかは行ってみないと分かりません。

公園などなら毎日の食事場所や、休憩場所はある程度一緒なのでしょうが、野山だと、昨日いた場所に今日いるとは限りません。

囀りや、樹木、野草、地形(水場など)などから歩いて探します。

今までここには結構通い、野鳥を探す練習をさせてもらいました。

勿論今でも修行中です。

よく珍鳥が都市部に現れて、何十人、多い時は百人以上ものカメラマンが集まったとの話を聞きますが、どこの公園のどの木に来るか分かっていての撮影なんてどこが楽しいのか分かりません。

それに自分の好きなポジションでの撮影や、鳥との駆け引きで徐々に近づいたり出来ないのはつまらないです。

同様に誰かが餌付けした場所での撮影も好きではありません、

待っていれば必ず来る場所での撮影のどこが楽しいのか理解できません。

待ち鳥来ず、半日いて一枚も撮影しないで帰るのもそれはそれでいいのでないかと思います。

私は、ここの林道で、探して撮る楽しみと、喜び、鳥撮影の難しさを教えてもらって、そういう撮影が楽しいので、珍鳥だからと撮影に出向く気はありません。


林道に入るとすぐにシジュウカラが苔むした擁壁にしがみついていました。

苔を食べているのでしょうか?

関東近郊は去年の2回の大きな台風の影響で、木の実が落ち、低木や草がなぎ倒された影響か、鳥の群れが小さく分散しています。

シジュウカラの群れも例年に比べてだいぶ小さい印象です。


少し歩いてカーブを曲がった先の道路に何かがいます。

食事をしているカヤクグリです。2羽いました。

渡り鳥ではないですが、夏場は高山帯にいて繁殖し、冬場に低山や里山で過ごします。

あちらも私を見つけて警戒して、動きを止めてこちらの様子を伺っています。

食事を再開するまで、私もなるべく動かないようにします。

5分ぐらいで食事を再開しました。夏場は昆虫、冬場は種子を食べるらしいので、道路に落ちている種子を食べているようです。

カメラマンは私しかいないので、様子を見ながら徐々に距離を詰めます。

15メートル離れていた所を、10分程掛けて5メートルに接近しました。

他の場所は分かりませんが、ここでは意外と警戒心が緩い印象です。

5メートルのトリミングなしです。

流石にこれ以上は無理そうでした。まぁ、これ以上近付いてもピント合いませんが。笑

飛び去るまで30分程撮影していたので、10年分ぐらい撮りました。笑


歩いているとシロハラがいたので、撮影しようとしていたら・・・

ガビチョウです。

カメラマンからは「なんだガビチョウか・・・」といわれることの多い鳥ですが(笑)、オレンジの羽根、黄色の嘴、目の周りの白い眉状の紋様が綺麗です。

これもトリミングなしで、7メートル程でしょうか?いきなり飛んできました。

人だと思わずに来てしまったのか、とまって、こちらに気付いてビクッとなって、一瞬固まって、飛び去りました。

これは固まった時です。

ほんとにここにいたのが2~3秒だったので、咄嗟にシャッター切りましたがピントがあっていて良かったです。

近くで撮れても眼にピントが合ってなければ魅力が9割り減ですから。

見慣れていてあまり撮影しない鳥でも、この距離で撮影出来たらうれしいですね。

お陰でシロハラを撮り逃しましたが。笑

残念なのが尾羽が切れてしまったことです。

手持ち撮影なら、上半身を後ろに反らせばいいのですが、三脚だとそうはいきません。


エナガはそこそこの群れで行動していました。

去年の終わり頃ここで、エナガの群れの中にキクイタダキを見たので、探してみましたがいないようでした。


2時間程林道を歩いていても、野鳥はやはり少ないようです。

ジョウビタキは見ましたが、ルリビタキは囀りだけ、ここの定番ベニマシコは見れませんでした。

しばらくすると、前方の林に何かの群れがとまりました。

飛んでいる感じからカワラヒワの群れのようだったので、急ぎ足で近づきました。

カワラヒワだけなら慌てないのですが、ここのカワラヒワの群れにはマヒワが混ざっていることがあるのです。

そこそこ近づいて、双眼鏡で探してみるとやはりマヒワが混ざっていました。

上がメス、下がオスです。

鳥によくあるオスが派手な色のパターンです。

去年は1~2羽混ざっているだけだったと思うのですが、今回は4~5羽はいるようです。

数枚撮影したら飛んでしまいました。

また来てくれることを期待して、待ってみます。

1時間ぐらいして、また群れがやってきたのですが・・・・・

全てがマヒワになってました。笑

今回の群れは20羽ほど全部がマヒワです。

マヒワだけの群れと、カワラヒワ・マヒワ混合の群れがいるようです。

私、マヒワは始めてではないのですが、今までに撮った写真は・・・

お恥ずかしい写真ですが、この1枚です。笑

枝被りだし、ピント合ってないし・・・笑

この時はライファーだったので残したんだと思います。

2017年の年末にこの林道で撮りました。この時は2羽しかいなったと思います。

バーダーの間では証拠写真という代物ですね。

なので、カヤクグリに続いて撮りまくりました。笑

この日は曇りだったので空抜けの写真は最悪です。

曇りの空抜けが一番色が出ないのです。

とても春っぽい色ですが春には繁殖地に帰ってしまいます。冬鳥です。

ハンノキ?ヤシャブシ?の実にぶら下がりながらの食事です。

ググりましたが私の樹木の知識では断定は出来ず、どちらかだと思います。

野鳥が少ないながらもとても運のいい1日でした。




zio's 探鳥とモノ作り

レザークラフト中心に、ハンドメイドが好きで、鳥メインで他に花、昆虫の写真を撮るのが好きです

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