猛禽類で一番好きな鳥

県境の川には9月中旬から12月半ば頃まで、サケマス類が産卵の為遡上してきます。

そしてアユはやはり産卵の為、川を下ります。いわゆる落ち鮎です。

川には堰がありますが、魚道があるので魚は通れますが、堰の下流は勾配がきつくなるので魚が泳ぐスピードが落ちます。

その魚たちを狙って、カワウやサギ類、猛禽類のミサゴなどが集まってきます。

その他にもやはり魚を狙って釣り人、そしてミサゴを撮るカメラマンなどの哺乳綱霊長目ヒト上科ヒト科のオッサンも集まります。笑


魚を追って大騒ぎです。そしてあちこちで小競り合いが。笑

大物を捕らえることが出来た個体はいち早く集団から離れます。

小物なら一瞬で飲み込めますが、大きいと数十秒掛かることもあるので横取りされる危険があります。

こんな風に追い掛けてくる輩もいます。笑

普段は圧倒的な存在感の前に近寄ろうとすらしないアオサギ先輩に対しても・・・

アオサギさん、うしろうしろ~。笑

カワウは水中に潜って魚を捕まえます。

ちなみに長良川などで有名な鵜飼い猟はウミウです。

ウミウは飲んだ魚を吐き出すが、カワウは絶対に吐き出さないからウミウは狩りに使えるんだと聞いたことがあります。

見た目はほとんど同じような感じですが、ウミウの方がやや大きいようです。

数が少なく、越冬地以外では渡り鳥のウミウは、繁殖地や越冬地が天然記念物に指定されていますが、留鳥で繁殖力が強く数が多く、場合によっては冬でも繁殖し、糞による樹木の枯死や放流魚を食べてしまうなどの問題もあるカワウは、狩猟対象となっています。


ミサゴの撮影は飛び込みのシーンを撮るのが好きです。


去年のこの時の写真が今までのベストショットです。

そこそこ近い距離で、飛び込む瞬間を正面から捉えていて気に入っています。

ミサゴが何処に飛び込むかは、オッサンの希望ではなく(笑)魚が何処を移動するかによります。

10月までは雨も多く、堰の放水量も多いで堰近くの人工的に勾配を作ってあって、魚のスピードが落ちるその辺りで狩りをします。

ただしこの辺で狩りをされると岸辺から遠いので写真としてはいまいち。

今ぐらいの時期になると、川の水量も少なくなってきて堰近くは浅くなり、あちこちに中州が出来るので岸近くで飛び込んでくれることが多くなります。

このような単なる飛び姿ならかなり近くで撮れますが、私は飛び込みの瞬間が好きなのです。

上空から狙いをつけて・・・

羽根を広げ、脚が後ろにあるうちは狩りを途中で止める可能性があります。

飛び込み時の衝撃を柔らげる為に翼を畳み、魚を捕まえるために脚を前に。

このポーズが大好きです。後ろからなのが残念ですが。

獲物が大きいと水中から飛び上がるのに時間が掛かることがあります。

去年、大型のサケを捕まえて、持ち上げることが出来ず、数百メートル流され、結局獲物をあきらめた所を見ました。

ここで岸から200メートル先です。

なかなかの大物ですが近くで撮れず残念、

ですが、川の水量も減って来ていて、昨日などは去年ベストショットを撮った辺りで飛び込んでいるので、これからですね。


ここ以外では見たことが無いのですが、ここではトビも川に飛び込んで魚を獲ります。

ミサゴを真似ているのでしょうか?

私のトビの印象は、都市部ではカラスとゴミを巡って小競り合いをしていて、郊外では爬虫類や昆虫を狩っているイメージだったのですが、ここのトビは猛禽類であることを思い出させてくれます。笑


この時期になると毎年5~6羽のミサゴが集まってきます。

代表的なのがこの2羽。

去年からこの2羽で行動していて、兄弟ではないか?と思っています。

2羽一緒に撮れるのはいいのですが、この2羽が一緒にいるとじゃれあって全く狩りをしません。笑

ミサゴは成熟するまで3年係るらしいのでそれまでは安全の為に行動を共にしているのではないでしょうか。

そしてミサゴに限りませんが、風切り羽根などの欠損や傷つき方、羽根の模様の付き方などで個体を識別できます。

尾羽の一部欠損と初列風切りが傷ついている個体。

先程のドアップはこの個体です。

風切り羽根や尾羽が多数欠損している個体。

兄弟のうちの1羽と思われます。

右の初列風切りが欠損している個体。

こちらの2羽は目立った欠損などが無いのですが、首の所の模様が違うので別個体のようです。

このどちらかが兄弟のもう一羽だと思います。


個体を識別できるとあの個体とあの個体は狩りをしたからあと何羽くるとか、あの個体は最近現れないし他の個体は狩りしたから午前中はどの個体も来ないだろうとか予想できます。

というか撮影して観察して、あれこれ考えるのが楽しいのです。笑



さて、気温がますます下がって来て冬鳥たちもやって来ています。

先日、今季初のジョウビタキ(上がメス、下がオス)と出会いました。



熱中症対策で筋トレを中断していたので、腹回りを中心に大分タプタプしてきているので、本格的なシーズンに備え筋トレを再開して、万全の体制を整えようと思います。笑


zio's 探鳥とモノ作り

レザークラフト中心に、ハンドメイドが好きで、鳥メインで他に花、昆虫の写真を撮るのが好きです

0コメント

  • 1000 / 1000