先日、関東で2番目の面積の沼に行ってきました。
1年を通してたまに行くのですが、今回鳥友さんからコアジサシがいるよと教えていただきました。
コアジサシは渡り鳥で、日本で繁殖する個体達は、オーストラリア辺りで越冬します。
3~4年前までは20~30羽は夏の間いて、5月頃は求愛給餌、8月になると雛への給餌が見れたのですが、今では春と秋、渡ってきた時と越冬地に向かう前しか見れなくなりました。
私の想像では、近くにあった繁殖地が無くなったのではないかと思います。
たしか去年は見に行ってないので、2年振りです。
カイツブリが巣作りを始めていました。
抱卵しているように見えますが、休んでいるだけです。
何度か騙されているので私には通用しません。笑
ツバメも近くで巣作りしていました。
毎年同じ建物で営巣していて、一昨年まで空き家だったので撮影してましたが、去年から空き家でなくなったので見るだけです。
コアジサシは、前日は10数羽いたらしいですが、この日は見当たりません。
前述の通り立ち寄るだけなので、昨日いたから今日もいるとは限りません。
双眼鏡で探していると、
数百メートル向こうに気になる鳥が・・・・・
ここはカモ類も多く、この日もカルガモ、ヒドリガモのこれから繁殖地に帰るカモやカルガモがいました。
が、双眼鏡で見た時点で、このシルエットはカンムリカイツブリだと分かったので、近くに移動です。
カンムリカイツブリは、ヒヨドリぐらいのカイツブリよりかなり大きく、カラスぐらいの大きさです。
日本でも、東北他で繁殖している場所はあるらしいですが、私が住む地域では冬鳥で、冬には普通に沢山見れますが、冬羽と、夏羽の名残あるなぁという個体しか見たことありません。ネットや図鑑では夏羽を見たことありますが。
こちらが冬羽です。
首が長いですが、顔つきや嘴の感じはカイツブリですね。
近くにいってみると、おぉ~!完全な夏羽です。
渡り途中の立ち寄りで1羽しかいないので、警戒心が強く、岸付近には来てくれません。
ここは今の時期釣り人が多めで、何人か釣り人来たので更に岸から離れ、むしろ対岸の方が近い位置に移動してしまいました。
対岸まで直線で200メートルあり、人は鳥と違って沼をぐるりと回らなくてはいけないのですが、約8キロの機材を担いで移動することに。
のんびりしていてはまた移動されるので、老体に鞭打って小走りで移動します。笑
先程グーグルマップで移動距離を測定したら、約500メートルでした。
虫の息で対岸に到着です。笑
こちら側だと完全に逆光なのですが、先程よりは近いです。
そして、こちら側には手すりがあって多少隠れるのでオッサンのことはあまり気にしていない様子です。
鳥は、こちらが丸見えでも何か遮蔽物があったり、しゃがむだけで格段に近付いてくれます。
冬羽だとカンムリというよりはベレー帽のような感じですが、夏羽はやはりカンムリですね。
じつはダッシュでこちらに移動したのはもう一つ理由があって、
カンムリカイツブリを撮っていて、コアジサシを見つけたのです。
この看板も対岸よりなのです。
この日は2羽だけのようでした。
いやぁ~久しぶりのコアジサシは美しいですね。
身体にも羽根にもまるで無駄がありません。
コアジサシは空中でホバリングして魚を探し、水に飛び込んで魚を獲ります。
この日はとても風が強く(風速8~10メートル)水面に小さな波が立って狩りに苦戦しているようで、あまり飛び込みませんでした。
ですが、2羽を観察していると、1羽が飛び込むと成功していようがいまいが、もう1羽が甘えるように囀るので、この2羽は番で、求愛給餌をするのではないかと思い、観察していました。
しばらく観察していると、遠くで狩りをしていた1羽が魚を咥えて戻ってきました。
通常なら飛びながら食べてしまうのに持ってきたということは・・・
と期待して見ていましたが、結局渡しませんでした。
停まっている個体はクレクレ囀りしていますし、数百メートル向こうで獲った魚をわざわざ持ってきているので、この2羽は番で求愛給餌をするつもりはあるのでしょう。
が、渡すためにはメスの近くで一時的にホバリングをしないといけないのですが、いかんせん風が強くて、上手く渡せないようで自分で飲み込んでしまいました。
久々にコアジサシを見ましたが、やはり美しいです。
この辺で繁殖しなくなったのは残念ですが、来てくれるだけで良しとしましょう。
千葉にコアジサシの営巣地を保護してる場所がありますが、そんな所が増えるといいですね。
長くなってしまったので、里山のお話は次回で。
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