池の周りのサクラ並木が咲き始めました。
カワセミは既に何度も交尾や求愛給餌をしていたし、カイツブリも冬の間も2羽は付かず離れず一緒にいて、一度巣を作りかけているので繁殖期には入っていたのでしょうが、やっと本格的に繁殖する気になってきたようです笑
カワセミは本気で巣作りを始めました笑
この写真では見えませんが、左の逆への字の太い根の左です。
カワセミ夫妻はあそこに停まっていて、巣穴を掘りに行きます。
入ると20秒以上出て来ないこともあるので、横穴はいいところまで掘れているのではないでしょうか。
カワセミの巣穴は自分が通れる幅の横穴を30~40センチ程掘り、最深部は卵を5~6個産むためのスペースがあるので広くなっています。
こちらは国土交通省の北海道開発局のサイトにあった画像ですが、カワセミが好んで巣を作る環境や巣内の様子が分かり易いです。
無断転載だけど行政のだからいいですよね。税金払ってるんだから笑
動画ではメスが入っています。
卵室が出来ていれば頭から入りUターンして頭から出てくるのですが、まだお尻から出て来ているので、完成までもう数日係りそうですね。
こちらの巣は9時頃まで掘っていました。
こことは別にもう1カ所掘っています。
今までも何ヶ所かを同時に掘っているのを見たことはありますが、あそこまで掘り進んでいるのに別の場所も掘るのは初めて見るかもしれません。
9時を過ぎるとこちらばかりを掘るようになりました。
ここです。
数十メートルしか離れていません。
最初に入ったのがメスで次がオス、最後にもう一度メスです。
数年カワセミの繁殖を観察してきて思ったのは、オスが主に掘り進み、メスが残土をかき出すという役割分担がされているようです。
この動画でもそうですね。
人間の10代20代の女性は、前髪が決まらないと外に出るのも嫌なんだそうですが、カワセミのメスも「掘ると前髪くずれるしー汚れるからやらな~い」なのかもしれません笑
ともあれ雌雄が協力して絶賛巣作り中です。
この日掘り始めはお尻がこのぐらいでている感じでしたが、
昼頃にはこんな状態になりました。
カワセミは全長17センチと言われているので、10センチ弱程は掘り進んだのではないでしょうか。
合間合間に水浴びをして泥を落とします。
そういう時はその後池の反対側に行って、甘えた囀りが聞こえるので交尾や求愛給餌はそちらでやっているようです。
ハシボソガラスはそろそろ孵化すると思うのですが、雛の姿は見えていません。
ここの巣は地形的な問題で、100メートルほど離れた場所からしか見れません。
メスが巣に乗っている時間は短くなっているような気はしますが。
ただこんな感じで雌雄で巣をのぞき込んだりしているので、孵化はしていて抱雛期なのかもしれません。
抱雛期とは気温の上下などに弱い、孵化したての雛を守るために抱卵状態と同じように親鳥が温めることです。
孵化しているなら数日すればここからでも雛を見ることが出来るでしょう。
近くにある電柱のハシボソガラスの巣も無事に抱卵中です。
こちらは東電にばれると撤去されそうなのであまり見み行きませんが笑
木の方の巣のオスが何かを持っていました。
最初枯葉で、巣材の追加かと思っていたら、ハムでした。
いやそれ丸ごとじゃないか笑
何処から持ってきたの笑
見ていると池の斜面の窪みに埋めて、枯葉や草などを掛けて隠していました。
カラスは食物を隠すということはよくやっています。
カイツブリ夫妻も巣作りを始めました。
垂れ下がって池に浸かっている枝を利用して巣を作っています。
水底の枯葉や枝などを積み上げて踏み固めます。
ある程度出来てくると、メスが巣に乗りっぱなしになって圧縮していきます。
顔をあげているこの状態がふつうの時で、
顔を前に出し、お尻をあげている状態の時は交尾OKの時です。
カイツブリのお尻付近は小さいので、総排出腔同士が触れているか分かり難いですが、一応交尾の形にはなっています。
午前中、張り付いていたわけではないのに、2度交尾を見ました。
去年は巣が水没したり、抱卵中にアオダイショウに巣を襲われ、卵を全て食べられたりでここでの繁殖は失敗してしまいました。
魚たちも岸辺で産卵し始めています。
カイツブリやカワセミの雛達の餌は確保できそうです。
カワセミの雛は去年は見ていないですし、カイツブリが繁殖に成功すれば、ここで見るのは初めてです。
何とかどちらもうまくいってほしいです。
因みにカワセミとカイツブリの巣の位置関係は
ふたつの赤丸がカワセミの巣穴、黄丸がカイツブリの巣です。
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