毎年恒例の神社とササゴイ

去年、アオバズクとツミの雛を撮影した神社は、今年はツミは無事に巣立ったらしいのですが、アオバズクはこの神社では繁殖しなかったそうです。

冬の間に神社の木(アオバズクが営巣する御神木含め)の大掛かりな剪定が行われて、毎年巣にしている洞の見通しが良くなってしまいました。

ここではよくお話をさせて頂いている近所の自治会の方と、春先に「この状態だとアオバズクも繁殖が心配ですね。」と話していたのですが、現実になってしまいました。

他の場所で繁殖を試みたらしいですが、ダメだったようです。

素人目にも御神木(樹齢数百年?)が大分弱っているように見えるので、手入れは致し方ないでしょう。

来年以降もここでの繁殖は無いかもしれません。


この神社に行く時は近く河川敷に駐車します。

神社の駐車場は台数が少なく、参拝者の方を優先する為です。

同じ趣味の野鳥カメラマンはどうでもいいが、出掛けて行って遊ばせていただいているので、一般の方になるべく迷惑かけてはいけないと思っています。


ここの河原ではササゴイの狩りが撮影出来ます。

なので去年までは、5時頃河川敷にクルマを停め、神社でまだ眠る前(アオバズクは夜行性)のアオバズク家族を撮影し、9時頃河川敷に戻り、ササゴイとオナガ、ツバメ、自衛隊の航空機などを撮り、昼過ぎにもう一度神社に戻りツミの幼鳥を撮影パターンでした。

ササゴイ撮影のお目当ては、オイカワという魚が産卵時期にレインボーカラーの婚姻色になるのですが、それをササゴイが狩る場面です。

こんな感じで。

オイカワの繁殖は5~8月で、この川では6月初旬~6月中です。

一昨年まではオイカワの産卵場所も把握していて、そこに行けばオイカワがいたので楽でしたが、2019年の巨大台風で、流れが変わり産卵場所も変わってしまいました。

去年は6月に何度か撮影に来たのですが、今年はがっつりサンコウチョウに張り付いていたので今時期になってしまいました。

毎年この時期には産卵は終わっているので色鮮やかな個体はいないでしょう。

ササゴイはこの川で繁殖していて、雛は巣立ち、狩りも自分でしています。

なので親鳥の狩りも子育て中より大分少ないです。

早朝、ブロックの上で佇む若鳥。

若鳥の飛び出し。

水しぶきが上がって、水面に身体が写って、結構気に入ってます。

飛び付き。

鳥の動作の中で一番好きなのがこの飛び付きです。

全身でブレーキを掛け着地する寸前です。

そんな中、この若様が面白い場面を見せてくれました。

一応、狩りをしていますが、成鳥に比べたら粗削りで、小さい魚ばかり獲っていました。

こんな風にちゃんと構えずに歩きながら魚を獲るという方法です。

この時初めてちゃんと構えての狩りを披露してくれました。

何百回もササゴイの狩りを見ている私からしたら、「腰が高い!」と注意したいような構えです。笑

それに眼に気合が感じられません。笑

過去の画像ですが、見て下さい成鳥の眼光鋭くスキの無い構えを!

これがプロです!!笑

案の定・・・・・

目測を誤ったようで、飛び込むのが手前過ぎました。

もう少し近づいた方がよかったようです。

飛び過ぎて脚が浮いてしまっていて捕らえたとしても獲物が大きかったら踏ん張りがききません。

難を逃れた魚は大きく跳ねて逃げます。

あれ?って顔してますね。

君はあとで道場に来なさい。笑

いやいやこうして失敗を重ねて大人になるのです。

ここで恐らくこの若の親の狩りをご覧ください。

地形によっては体制が高いこともありますが、眼に力があります。(個人の感想です。笑)

そして、首を伸ばしていますが脚は着いたままで、しっかりと踏ん張れています。

この個体は何度も狩りを見せてくれました。

ウグイでしょうか。この魚を狩ることが多かったです。

ドジョウ?

これは結構大きかったです。

たらふく食べて悠々と飛び去る成鳥。



ここのササゴイも、一昨年まで営巣していた木が、護岸工事で切られたり、2019年の巨大台風で河原の地形や支流の流れが変わったりがありましたが、ここでの繁殖を続けてくれています。

変化に柔軟に対応する鳥達の能力は素晴らしいです。

自然災害は仕方ありませんが、人間のせいで繁殖できなくなるような事態は避けねばと思います。



zio's 探鳥とモノ作り

レザークラフト中心に、ハンドメイドが好きで、鳥メインで他に花、昆虫の写真を撮るのが好きです

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